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【ボクシング】2分間、思いのたけの連打の嵐 村田諒太が劇的にリベンジ

7/13(土) 6:49配信

ベースボール・マガジン社WEB

 WBA世界ミドル級タイトルマッチ12回戦、チャンピオンのロブ・ブラント(アメリカ)対挑戦者で前チャンピオンの村田諒太(帝拳)の一戦は12日、大阪のエディオンアリーナ大阪第1競技場で行われ、2回2分34秒、あまりにも劇的なTKO勝ちで、村田がタイトル奪回とともに、ブラントへのリベンジに成功した。

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 こういうレポートにこざかしい工夫など必要ない。やるべきは、ただのひとつ。感動を伝えるだけでいい。

 試合前からだれかれとなく予想が飛び交った。村田はボクシングのみならず、現代の日本スポーツ界最大のスターのひとりである。そのヒーローは昨年10月、アメリカの地でブラントに惨敗を喫していた。そのダイレクトのリマッチ。有利と予想するのは厳しかった。内容が悪すぎたのだ。ローカルホープに過ぎないブラントのジャブに何度となくはじき飛ばされ、顔を大きく変形させられた。

「前回と同じボクシングはやらない」

 試合前、村田は繰り返したが、戦力では上回っているとしても条件は厳しい。すでに33歳。敗れた負い目もくっきりと残っているはず。ボクシング・マガジンの予想も最終的には「試合が始まってみなければわからない」と答えを保留した。

 不動のヒーローの復活。あやふやな期待感がもたらしたのか、村田の入場とともに会場にまき散った歓声は地鳴りのようには重厚には響かなかった。「一心に信じたい」という期待と、「思いは遂げられないのではないか」との不安が入り交じっていたから、そう聞こえたのか。

 複雑な心理がおり重なった中でゴングが鳴る。ブラントが跳び出した。左右のパンチを振りかざし、左右に速いステップを切る。序盤にスパートをかけ、村田を守備的に追いやって、そのままペースを握る。それがブラントの作戦だったのだろう。

 村田は冷静だった。ブロッキングで敵のパンチを殺し、じっくりと追う。ラウンド半ば以降、右ストレートのボディブローがまず効果を上げる。そのパンチが一発二発とめり込むうちに、ブラントの動きが落ちてくる。今度は顔面に放り込んだ村田の右が冴えてくる。ラウンド序盤のブラントの手数を考えるなら採点は難しくなるが、終盤戦、流れははっきりと村田に傾いていた。

 ジャブを駆使し、距離をとって戦う。ブラントの本領の文脈が乱れているうちに、村田は一気に勝負をかけた。

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最終更新:7/13(土) 6:49
ベースボール・マガジン社WEB

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