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父が語る「朝乃山」四股名の由来は挫折を救った亡き恩師

7/13(土) 11:03配信

SmartFLASH

 令和初となった5月場所で、「三役未経験」の前頭八枚目から優勝を勝ち取った朝乃山(25)。本名・石橋広暉が生まれた富山市呉羽地区は、前出の横綱・太刀山の出身地で、相撲が盛んな地域。

【写真で振り返る「朝乃山」成長ヒストリー】

 相撲を始めたのは小学4年。学生相撲出身で、エリート街道を歩みつづけてきたように見えるが、そうではなかったと語るのは、父の石橋靖さん(62)だ。

「相撲と並行してハンドボールもやっていて、県の指定強化選手だったんです。でも、走るのがきつかったみたいで、やめたんです。

 中学3年のときには、相撲の都道府県大会で腕を極められて、左腕を骨折してるんですよ。あそこで相撲をやめていても、不思議はなかったほどの大怪我です」

 気持ちが折れそうになっていた石橋少年を奮い立たせたのは、富山商業高校相撲部監督の熱心な勧誘だったという。

「今の朝乃山があるのは、高校で浦山先生に鍛えられたおかげです」(靖さん)

 恩師・浦山英樹さんは朝乃山が幕下優勝して十両昇進を決めた直後、ガンにより40歳の若さで亡くなった。朝乃山英樹の四股名には、恩師への感謝の念がこめられている。

「小さいころから明るくて優しい子でしたよ。ときどき、相撲取りにしては優しすぎるんじゃないかと言われることもあります。でもいいじゃないですか、土俵で強ければ。気は優しくて、力持ち。それでいいんです」(靖さん)

 以下では、朝乃山の成長ヒストリーを紹介する。

【「朝乃山」成長ヒストリー】
●生後4カ月
 三兄弟の次男として誕生。兄の幼稚園の夏祭りで父・靖さんと。お父さんの身長は180cmで、背の高さは父親譲り。誕生時は3700g。すでにくせっ毛の片鱗が……


●保育園
 5歳。運動会でリレー競技。運動神経は抜群だった。兄は5歳上、弟は3歳下。卒園後に通っていた小学校には、地元出身の横綱・太刀山ゆかりの土俵があった


●小学2年
「習い事は水泳だけ。勉強は……、はっきり言って出来はよくなかったです(笑)。本人もそれは認めているでしょうけどね」(靖さん)


●高校1年
 高校の入学式当日。相撲部では細身だったというが、すでに100kg超。自転車通学だったが、しょっちゅうパンクに悩まされたという。高校3年時には、全国準優勝を果たした


●大学3年
 師匠の高砂親方は、近畿大学相撲部の先輩にあたる。4年時、全日本選手権で3位となり、三段目付け出し資格を得てプロの道へ。「息子から進路の相談をされたことはありません」(靖さん)


あさのやま
1994年3月1日生まれ 富山県出身 187センチ 177キロ 近畿大から高砂部屋入門。2016年3月初土俵。2017年9月新入幕。2019年5月場所で初の幕内優勝。敢闘賞3回、殊勲賞1回。愛称「富山の人間山脈」は、若松親方が命名。理由は「天然パーマの感じがアンドレ・ザ・ジャイアントみたい」だったから

コーディネート・金本光弘

(週刊FLASH 2019年7月23・30日号)

最終更新:7/13(土) 11:40
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