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大水害で「すぐ沈む駅」「沈まない駅」東京編

7/13(土) 16:00配信

SmartFLASH

 西日本を中心に起きた土砂崩れや河川の氾濫などにより、死者224人、行方不明者8人という甚大な被害を出した「平成30年7月豪雨」。1年前の惨事を引き起こしたのは、台風と梅雨前線による記録的な大雨だった。

「関東地方は平成以降、数百人規模の死者を出すような、大きな台風は直撃していません。長い間被害がないので、水害への危機意識が薄らいでしまっているのが心配です」

 こう語るのは、長年治水対策に取り組んできたリバーフロント研究所の土屋信行氏。もし、東京を2018年の西日本豪雨並みの大雨が襲った場合、どうなるのか。土屋氏は「大都市ならではの地下網が被害を拡大させる」と警鐘を鳴らす。

「地下に張り巡らされた鉄道網や共同溝を通じて、水が広がっていきます。この “トンネル” を通じて、地表よりも早く、水が都心に到達する可能性があります」

 2009年に政府の中央防災会議が公表した、地下鉄などの「浸水シミュレーション」がある。荒川の堤防が決壊した場合、地下鉄ほか17路線の97駅、総延長約147キロが浸水する可能性があるというものだ。

 浸水シミュレーションでは、荒川が決壊するのは河口から21km地点、東京都北区志茂の荒川右岸堤防。ここが決壊すると、11分後に水は0.7km離れた地下鉄南北線・赤羽岩淵駅に達し、地下鉄へと濁流が流れ込む。

 駅の出入り口には高さ1mの止水板が設置されているが、想定では、氾濫水はそれを乗り越えて地下へと向かう。その水は地下鉄のトンネルを通り、隣の駅へ--。

 一方、地上でも洪水はどんどん広がり、決壊から4時間16分で、荒川区の千代田線・町屋駅に達し、駅構内への水の流入が始まる。

 水はトンネルを伝って都心へ向かい、10時間後には新御茶ノ水駅に到達する。また、大手町駅のように、路線同士が乗換駅で相互に繋がっていると、濁流はどんどん広がっていくのだ。

 冒頭の図は、決壊から24時間後の浸水状況だ。黒線は地下鉄が完全浸水(満管)する部分。なお、駅地上口に止水板を設置、坑口部(電車が地上から地下に入る口)には止水板なしの条件で予測されている。

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最終更新:7/13(土) 16:47
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