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吉田匠がトヨタ スープラの実力をじっくりと試した──気になったのは”蓋のない穴”の存在

7/13(土) 21:13配信

GQ JAPAN

トヨタがBMWと共同で作ったスポーツカー。そのトヨタバージョンがスープラである。今回はその開発ストーリーではなく、走行性能についてじっくり解説したい。3グレードすべてを試乗して分かってきた、それぞれの特徴、そしてスープラというモデルの実力を伝えたい。

【写真を見る】吉田匠が指摘する”蓋のない穴”とは?

トヨタのスポーツカーとして久々の話題作であるスープラ

PC上の画像や雑誌の写真で見ていた範囲では、妙に抑揚の強い曲面を多用したスタイリングに、正直なところけっこう違和感があった。ところが、伊豆の山中に建つホテルのパーキングで初夏の陽光を浴びる姿を目にしたら、「現物の方がいいじゃん!」と思った。それが新型スープラの第一印象である。

新型スープラほど話題豊富なトヨタのスポーツカーも珍しい。ス-プラとして5代目になる新型でありながら、先代が2002年に生産終了してから17年目の復活であり、なおかつToyota Gazoo Racingが展開する「GR」シリーズ初のグローバルモデルでもある。それに加えて最大のトピックは、トヨタの単独開発ではなく、BMWとの協業によって生み出されたクルマだということだ。

そうGRスープラは、ほぼ同時期にワールドデビューしたBMW Z4とプラットフォームおよびパワートレーンの基本を共用する。しかも、3リッター直6ターボおよび2リッター直4ターボのエンジンはいずれもBMW製だから、共同開発とはいえ基本BMW色の強いクルマになりがちな素地を持っている。

ではあるけれどそこは両社、互いに上手く棲み分けた。Z4はこれまでのBMWのスポーツカー、Zシリーズの伝統に沿ったオープン2シーターというボディ形式を採用。一方のスープラは、これも初代からのスープラの伝統であるスポーツクーペというボディスタイルを踏襲した。これで両車、同カテゴリーのスポーツカーというストレートなバッティングは避けられた。

トヨタの開発陣がミュンヘンに本拠を置いて、BMWと協業しながらスープラを生み出したストーリーは、すでに多くのライターが書いているのでこのへんで切り上げて、乗ったらどうなのかという点に話を進めていこう。舞台は伊豆修善寺周辺のカントリーロード、およびワインディングロードである。

多くの読者諸兄はすでにご存知と思うけれど、新型スープラには3つのモデルがある。先代までのスープラがすべてストレート6エンジンを搭載していたことから、そのイメージをダイレクトに受け継ぐ本命といえる3リッター直6搭載の「RZ」に加えて、2リッター直4を積む「SZ-R」と「SZ」がある。プライスは上から順に690万円、590万円、490万円と、明快な設定だ。

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最終更新:7/13(土) 21:13
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