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【世界水泳】世界のメダルは尊い… テレ朝・野上慎平アナが実況現場で聞いた選手の意外な言葉

7/13(土) 10:03配信

THE ANSWER

「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと8日―野上慎平アナが語る前編

 五輪を超える規模で2年に1度行われる水泳の“世界一決定戦”、世界水泳(テレビ朝日系で独占中継)が12日に開幕した。なかでも、注目を集めるのは競泳だ。金メダルを獲得すれば、1年後の東京五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」は競泳開幕の30日前からカウントダウン連載を行い、出場25選手のインタビューに加え、特別企画を織り交ぜながら大会を盛り上げる。

【一覧】世界水泳「競泳8日間レース日程」完全版

 週末は特別企画をお送りする。前週のライバルの海外選手に続き、今週は前回2017年大会で実況を務めたテレビ朝日・野上慎平アナウンサーがこれまで取材をして感じた選手の姿、中継の裏側などを前後編に分けて紹介。開幕まであと8日となる前編では、普段は表舞台に立つアナウンサーの隠された仕事や、選手から学んだ世界でメダルを獲る尊さなどを語ってくれた。

 ◇ ◇ ◇

――世界水泳の実況歴は?

「入社11年目の前回17年、ハンガリーのブダペスト大会で初めて務めました。下積みを経てようやくそこに行けたという感じです。他のスポーツ実況は、プロレスやゴルフ、マラソンや駅伝などの陸上競技も担当しています。

 これまでの大会では、中継に関わるアナウンサーは基本的に4人でした。一般的には午前中に予選があり、午後の遅い時間に決勝があります。かなりのレース数がある予選は2人で分割し、決勝は1人で担当する。残り1人はレース後のインタビューです。それぞれ担当し、役割を順番に回していきました。もちろん、実況がない日にインタビューすることもあります。

 テレビ朝日は世界水泳を中継する局なので、大学の大会やジャパンオープン、コナミオープンなどの国内大会も取材します。初めて競泳の実況をしたのはジュニアオリンピックでした」

――競泳実況で気を付けるべき点。他のスポーツと異なることは?

「泳いでいる時に顔が見えないので、誰がどこにいるんだろうという描写は、他のスポーツにはなかなかありません。例えば競泳の場合、『上から3番目がA選手』などという表現をするのですが、そうした伝え方は、陸上競技では顔やユニホームが見えているのであまりすることはありません。

 それと、競泳の中でも種目によって喋り方は変わってくると思います。例えば自由形でも50メートル、400メートル、1500メートルとそれぞれ違う。実況する上での幅広さのようなものは求められる気がします。

 中、長距離だと通過タイムや、これくらいのターゲットタイムで行けばいいんじゃないかというのを、解説者の人に聞いて話を展開できる。だけど、50メートルや100メートルだとあっという間に終わってしまうので、少し喋るトーンやテンションも変わってきます」

――長距離だと、選手のエピソードを入れることもある?
 
「そうですね。もちろん準備して、話をする空気にならなかったり、そういう展開にならなかったりすれば無理には話しませんが、ある程度持っておかないといけない。日本人選手がいればもちろん、日本人選手プラス、メダルに関わってきそうなライバル勢については、しっかりとパーソナルな情報を押さえておかなければなりません。

 長距離になればなるほど、エピソードやこぼれ話などを入れるタイミングは増えますが、かといって短距離の時にパーソナルな情報を話していないかというと、そういうことではありません。パーソナルな情報を頭に入れておくことによって、放送上では伝えられないけど、言葉に熱量が加わると思っています。

 本当は、取材した選手の気持ちを出来るだけたくさん伝えたいのですが、その全てをお伝え出来ない歯がゆさはあるので、その分を言葉の熱量に変えられたらと思っています」

――せっかく聞いたエピソードは、本番で話したくなるのでは?

「はい。それは話したくなります。ただし、あくまでもレース展開が最重要だという認識を持って実況したいと考えています。例えば、選手同士が競っているときにレースそっちのけで、選手のパーソナルな情報を実況したとしたら、視聴者の方は違和感を覚えると思うんです。選手のエピソードも『喋りどころ』を意識しないと、その選手に対しても、そして何よりレースに集中したい視聴者に対しても失礼になってしまう気がするので気を付けなければなりません」

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最終更新:8/3(土) 1:50
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