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球数制限で球児は守れない? 広島トレーナーが「根本的解決にならない」と言う理由

7/13(土) 13:33配信

THE ANSWER

「誰のために」「何をすべきか」「何をしてはいけないのか」が大事

 本題に戻りますが、このような状況を踏まえて前に進んでいくためには次の3点について整理して考えてみてはどうでしょうか。

1.誰のために

2.何をすべきか

3.何をしてはいけないのか

 1の「誰のために」は、これは選手のためであることが大前提です。

 そして2の「何をすべきか」を具体的に考えていくと、「投球数制限」も大切な課題のひとつです。ただこれだけでは根本的な解決にはならないので、現場のトレーナーの視点でいくつか提案させて頂きます。

・早い時期から選手自身がトレーニングなどの基本的教育を受ける。インターネットや学校教育の場でも受講を可能に。

・指導者(保護者)講習会を行う。その際は一定の統一した内容にすることが必要でインターネットでの受講も可能になればなお良い。

・定期的な医師による検査を受ける。検査費用等の財源課題がありますが……。

 初期は所属団体ごとの目標値を設けて、段階的に統一されたものを実施していく。またはネットなどを利用して、推奨されるモデルケースを提案し、その根拠を示して多くの関係者に理解を深めてもらう。その次のステップとして本来の目的とする投球球制限を実施する。こうした流れができれば理想的です。

大事なのは指導者や保護者が“選手任せ”にしないこと

 3の「何をしてはいけないのか」は怪我に関してから言うと『選手任せにしない』『選手との関係を一方通行にしない』の2点ではないでしょうか。

 もちろん選手自身も人任せにしないで自分達で必要な課題を考え、怪我予防のトレーニングや情報を習得したりして実践することが必要です。

 そのためには専門医の先生方や、一定の条件を踏まえた上でプロ野球選手や関係するスタッフなどから、トレーニングや怪我への対応などに関して、情報発信していくことも必要なのではないでしょうか。

 最後に、活躍するステージは違ったとしても野球を通じて、“魂が痺れるような経験”を一人でも多くの選手に経験してもらえることを切に願います。

石井 雅也 / Masaya Ishii

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最終更新:8/3(土) 1:50
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