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横須賀の海軍カレーが「認知度1位」になるまで

7/13(土) 5:40配信

東洋経済オンライン

 カレーで地域活性化をはかる「カレーの街よこすか」事業が、1999年の発足から今年で20周年をむかえた。

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 この間、横須賀市内の飲食店などで提供する「よこすか海軍カレー」は、2014年の「全国ご当地カレー知名度調査」(カレー総合研究所調べ)で、知名度ナンバーワンに輝いた。また、事業発足以来、毎年開催している「よこすかカレーフェスティバル」の2019年の来場者数は、6万5000人と、過去最高を記録した。

 よこすか海軍カレーは、どのようにしてここまで認知度を高めたのだろうか。「カレーの街よこすか」事業に発足時から携わり、現在はカレーの街よこすか事業者部会の副部会長を務める、カレーレストラン「ウッドアイランド」オーナーの島森隆司さんに話をうかがった。

■日本海軍のカレーはどのように誕生したか

 島森さんが、現在の場所に店をオープンしたのは1980年。当初は、ハンバーグ、オムライス、スパゲティー、カレーなどを提供する洋食店であり、当時のメニューの中に、すでに「海軍のカレー」が存在していたという。

 「私の父は、水雷の技師だったので、海軍の軍人とともに海軍のカレーを食べていた。私が店をオープンするときに、父が海軍のカレーを出せばいいのではと言ったのがきっかけで、父の記憶を頼りに海軍のカレーを考案した。私のカレーの特徴は、隠し味にみそを使っていること。終戦が近くなると、海軍でも食材が手に入らなくなり、味をよくするために苦肉の策でみそを入れていたという話を父から聞いたのがヒントになった」(島森さん)

 創業からおよそ20年が経過した1999年に、横須賀市でカレーを利用した地域の活性化事業を始めるという話が持ち上がった。その前年の12月、海上自衛隊横須賀地方総監の退官を前に、横須賀市長や商工会議所会頭も出席して開かれた「お別れパーティー」の席上で総監が、「カレーライスが庶民の食卓に普及したのは海軍のカレーにルーツがある。海軍の街である横須賀で、カレーを地域の活性化に利用してみてはどうか」という趣旨の話をしたのが、カレー事業が始まるきっかけとなった。

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最終更新:7/13(土) 5:40
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