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珈琲アロマ×パンのペリカン 常連客が愛してやまない「うちの味」

7/14(日) 17:12配信

エイ出版社

浅草で見つけた、切っても切れない喫茶店とベーカリーの関係

喫茶店のメニューを考えるうえで欠かせない存在。それは、食パンではないだろうか。喫茶店で食べるバタートーストや、具だくさんのサンドウィッチにしても「食パン一つでこれだけ味が変わるんだ」と感じたことのある人は少なくないはず。浅草・珈琲アロマと田原町・パンのペリカンの切っても切れない喫茶店とベーカリーの関係に迫る。

自家製マヨネーズで「うちの味」に。特製オニオントースト

浅草の賑わいを抜けて、路地裏に入ると懐かしい昭和の喫茶店の景色が目に飛び込んでくる。オレンジ色のひさしの下で、窓からそっとお店の中をうかがうと、新聞や雑誌を広げる常連客がカウンター席を埋めている。扉を初めて開くには少しだけ勇気がいるかもしれない。けれど、このどこか幸せに満ちた空気に身を浸してみたいと、扉の奥へ気持ちが吸い込まれていく。 昭和39年に創業した『珈琲アロマ』は、予約なしではなかなか購入できない、人気老舗ベーカリー『パンのペリカン』の食パンを使ったトーストメニューを味わえる喫茶店。「いらっしゃい」とコーヒーの香りに包まれたカウンターの中から店主の藤森甚一さんが迎えてくれた。初めてなら、アロマオリジナルの「オニオントースト」を味わいたい。

「開店当時からトーストメニューにはペリカンさんの角食の小を使用しています。一斤を17等分にカットして、ポップアップトースターで何度か手返しして表裏をこんがり焼きます。と説明してくれる藤森さん。焼き上がったら、たっぷりのバターとマスタード、自家製マヨネーズを塗り、玉ねぎとピクルスのスライスをのせて、ブラックペッパーをひと振り。外側はカリッと内側はしっとりと焼き上げた食感に、マスタードの隠し味を効かせた自家製マヨネーズのほどよい酸味がアクセントを添え、お腹の中にあっという間に収まってしまう。「うちのトースト、ちょっと小さいでしょ? でも、生地がもちもちしていて食べ応えがあるから、常連さんに腹持ちがいいねって言われます」

お店で出しているオニオントーストは銀座の喫茶店で働いていた時のメニューにアレンジを加えたもの。そのトーストメニューに使用するパンは、開店前から『パンのペリカン』と決めていたという。「ペリカンさんのパンのことは前から知っていて、知り合いに紹介していただきました。なんで? と聞かれるなら、美味しいから。気づけば55年、このパンがあったから今も多くの常連さんに足を運んでもらえている。育ててもらったと思っています」。

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最終更新:7/14(日) 17:12
エイ出版社

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