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28代遡ると先祖は1億人超え!? 家系図、記し方の基本

7/14(日) 11:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

自分を取り巻く親類縁者との関係が明確になることから、相続について考える富裕層を中心に「家系図」への注目が高まっています。きっかけがなければ難しい作業であるかもしれませんが、やり方次第では、江戸時代の先祖まで遡ることも可能なのです。本記事では、家系図作成代行センター株式会社代表の渡辺宗貴氏が、家系図作成の前に知っておくべき「戸籍」事情を解説します。今回は、家系図を作る際に時代を遡るに従ってねずみ算式に増えていく先祖を、どのように記していけばいいか、見ていきます。

巻物、掛け軸、冊子…家系図の様々な体裁

前回、家系図作成のポイントの説明に入る前に、「家系図を作成するなら今だけ」という話をしました(関連記事:『 人知れず廃棄される!? 手遅れになる前に知るべき「戸籍」事情 』)。今回から、いよいよ家系図の作成に入っていきます。

筆者はこの仕事を始めるまでは家系図を目にする機会がありませんでした。既に家系図をお持ちの方に、家系図を巻物や掛軸に仕立てる依頼を受けることも多いのですが、代々伝わる家系図をお持ちの方がうらやましいです。

筆者の家には家系図というものが残されておらず、家系調査は戸籍に頼るしかありませんでした。自分の家系図を作ってみるとさらに興味が沸いてくるものです。「先祖が残してくれてればよかったのにな」とも思ってしまいます。

特に筆者の地元である北海道では、明治時代あたりに本州から移住してきたケースが多く、本州に比べて家系図の残されている家が大変少ないようです。これは人の移動が多い東京などの都心部にも当てはまります。

■家系図の形式に決まりはない

家系図には「こうでなくてはならない!」というような決まった形はありませんので、直感的にイメージしていただければいいと思います。横向きなのが横系図(図表1)、縦向きなのが縦系図(図表2)といいます。巻物や掛軸に表装する場合はそれに応じて横か縦に表記しますが、どちらを使ってもかまいません。

横系図は巻物にすることのほうが多いです。巻物は長さに制限が無く、子孫の代まで書き足していけます。代々の保存まで考えた場合、横系図の巻物が用いられることが多かったようです。そして掛軸に表装するために便宜上作られたのが縦系図です。横系図よりも親族の相関関係が一目でわかりやすいというメリットもあります。見やすさでは掛軸にかなわないのですが、巻物を開いていくワクワク感も捨てがたいです。

■巻物にするべきか掛軸にするべきか

実際には、巻物にする方が7割以上です。昔から家系図といえば巻物というイメージが強いのでしょうか?また、掛軸を飾るような和室が少ないという事情もあるかと思います。

巻物・掛軸の本来の用途ですが、

巻物……保存が主な用途。本紙(家系図などの作品)が空気に触れにくく、傷みにくい作り。また、仕立て直しをすれば紙を継ぎ足していくことができる

掛軸……装飾が主な用途。作品を補強し、飾って楽しむことが目的

どちらにするかは目的や好みで決めて結構です。あえてアドバイスをするとすれば、普段は保管しておいて気が向いたときにちょくちょく見たいのであれば巻物の方が便利です。掛軸をちょくちょく広げるのは結構大変ですから。また、和室など掛軸を飾るスペースがある場合や、親族が集まる日に飾りたいという場合は、掛軸にするといいでしょう。

筆者は巻物も掛軸も両方持っていますが、猫を飼っているため残念ながら自宅には掛軸を飾っておくことができません。本当は、居間か廊下に飾っておいて毎日眺めたいのですが……。時々気が向いたときに巻物を開いて眺めたり、友人が来たときに見せびらかしたりしています。

■巻物をさらに便利にした折本

折本(おりほん)、または折り帖(おりちょう)という表具方法もあります。巻物のよさである保存に向いた作りでありながら、パタパタと見開きで見ていけます。巻物は保管しておいて、普段は折本を見るという使い方が便利です。

■冊子製本という方法も

系図だけではなく、家族の歴史を文章にしたり、住んでいた土地の歴史を調べてまとめたりし、冊子にして複数冊を親族間で共有するのもいいと思います。もちろん家族写真なども入れたいですね。

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最終更新:7/14(日) 11:00
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