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「会社四季報」を読むと、ひと味違った投資が可能になるワケ

7/14(日) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

日本の上場企業の情報誌、「会社四季報」。投資のプロフェッショナルとなるためには必須の1冊であり、そこには「世の中の流れ」を把握するためのノウハウが詰まっています。本連載では、複眼経済塾代表取締役塾長であり、20年以上会社四季報読破を続ける渡部清二氏の著書『「会社四季報」最強のウラ読み術』(フォレスト出版)から一部を抜粋し、投資家にとって「会社四季報」が有用である理由や、実際の読み方など、幅広く解説します。

読み込むことで企業のイメージを深化させる

四季報は、企業情報ハンドブックとして高い評価を得ています。日本株に投資するなら、常に手元に置いておきたいバイブルのような1冊です。創刊から80年を超えた今でも、株式投資のバイブルとして多くの投資家に愛用されています。

ただし、前もって指摘しておきたいことは、四季報を読破するといっても、漫然と見るのではなく読むポイントがあります。とくにコメントや評価欄、データ、チャートを読むことで、その企業の特徴が見えてきます。私は、四季報を読破するに当たって、これを深化させていくイメージを持っています。深く読み込んでいけばいくほど、企業の未来像がクッキリと見えてくるといったイメージです。

もしあなたも四季報を読み込もうとするとき、最初はページをめくることから始めるだけでも十分です。自然体でページをめくっていると、そのうちいろいろな企業のことがバイアスもかからずに頭に入ってきます。

これは株式投資に限った話ではなく、ビジネスパーソンや社会人としての基本的な姿勢です。なぜなら、誰もが生きていくうえで何らかの形で上場企業と関係があるからです。

私が推奨する四季報の読み込みや読破は、掲載されている上場企業の歴史や現状、未来についてのイメージを深化させていくことです。株式投資をしたい人は、事前に収集した投資指標などから見つけ出した銘柄をスクリーニングしたい場合、「四季報オンライン」のスクリーニング機能を利用したほうがはるかに便利です。

しかし、それでは成長性の高い銘柄や個人的に関心が持てる銘柄などを見落としてしまう心配があります。さらに、一時的な業績悪化によって経営指標が悪化している銘柄も投資の対象外にしてしまいがちです。

この点、時間に余裕のある人は四季報を読み進めていくことで、こうした「成長株」や「大化け株」を発掘できる可能性が高まるのです。すでに株を持っている人は、手元にある四季報に付せんを貼るなどして保有銘柄の情報を再確認するのに活用できます。とくに分散投資で多くの銘柄を持っている投資家は、保有銘柄についての情報をつい忘れてしまいがちです。そこで、保有銘柄の企業情報を再確認するのに便利です。

テロや事故、利上げ、原油価格などの報道に敏感に反応する銘柄については四季報で定期的に事業の概要について読み直し、常に値動きに対処できる体制を整えておくことができます。四季報の読み込みを継続することで、企業に対する評価の変化をチェックすることができます。それを過去数号の四季報と見比べることで、いろいろなことが見えてきます。

たとえば、企業ごとに掲載されているコメント欄を複数号で見比べることによって、その変化をチェックします。コメントが次第に好意的に変化しているのに株価が割安に放置されている銘柄が見つかると、大きな利益を狙える投資先として期待できるはずです。

さらに関心を持っている銘柄について過去の評価をたどっていくと、その企業についてより詳しく知ることができます。分散投資で保有割合を多くしたい銘柄については、最新号だけでなく過去の号もチェックすることで、会社の本質をしっかり把握しておくことが大事になってくるのです。

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最終更新:7/14(日) 12:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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