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石川遼、3年ぶりのツアー制覇「国内復帰」だけじゃない勝因

7/14(日) 15:47配信

bizSPA!フレッシュ

 石川遼選手(27)は7日、国内男子ツアー「日本プロゴルフ選手権大会」を制し、2016年8月以来、3年ぶりのツアー制覇を果たした。

「日本プロゴルフ選手権大会」は、国内3大大会のひとつであり、日本最古の歴史を誇る(1926年創設)。出場資格が日本4大メジャー大会勝者や日本シニア選手権の優勝者等に与えられる、日本国内の頂点を決めるトーナメント大会だ。

 しかし、ここ数年の石川遼選手については、各メディア・ファンから「不調だ」と言われることも多かった。ゴルフ界において、石川遼選手のキャリア全体から見た、現在の位置づけはどのようなのものだろうか。スポーツライターの佐藤文孝氏に話を聞いた。

人気者の代償は、極度のスランプ

「石川遼選手は、極度のスランプと言って良い状態でした。もちろん、本人の技術的な部分もありますが、若くしての爆発的人気による各メディアからの取材やTV・CM出演、また、協会内での立ち位置が変わったことによる長年の練習不足が、ここにきて一気に表れてしまった印象です」

 石川遼選手は2013年から主戦場を米国ツアーに移したが、2016年シーズンには予選通過率が38%に落ち込み、2017年8月17日―20日に開催されたウィンダムチャンピオンシップを最後に離脱している。

「米国ツアーは、参加人数などの条件面で日本のメジャー大会と変わらないものもあります。しかし、コース・気候への対応や、外国人が主となる参加者の中でのパフォーマンスを考えると、日本の大会と難易度が大きく変わってきます。石川選手はこういった変化に対応できなかったのではないでしょうか」

 また佐藤氏は、今回の優勝について国内復帰が勝因と評される点にもこう付け足す。

「石川遼選手は昨年の国内本格復帰直後にも米国参戦時と同様、不振が続いていました。そのため、日本への復帰が必ずしも直接の勝因となったとは言えないと思われます」

スランプのもうひとつの原因、腰痛は…

 では、なぜ復調できたのか?

「ここ1~2年は、自身が『全くダメ』と言うほど絶不調だったドライバーショットが、今大会では正確さを取り戻したことが大きいでしょう。

 背景にはウエイトトレーニングによる腰痛の改善があります。海外では、気候や地理的な環境面でもコンディションを維持することが難しいです。国内復帰によって、慣れ親しんだ環境で療養に専念できることができたと考えられます」

 2016年から腰椎椎間板症(前かがみの姿勢をとることで椎間板に生じる病状)に悩んでいた石川遼選手。2017年10月の日本オープンでは「まっすぐ飛んでいくと、自分が一番びっくりする」とも発言。今年の男子ゴルフ開幕戦では腰痛を理由に欠場するなど、不安な側面も見られていたが、ようやく回復の傾向にありそうだ。

「またこの1年間は、競技・自分自身に対して向き合い続けて精神面でタフになったことで、大会の終盤、特に劣勢に立たされた状況でも『挑戦者になる』と、前向きに気持ちを吹っ切ることができたのではないでしょうか」

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最終更新:7/18(木) 17:03
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