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ケニアでサステナビリティについて考えた【1】プラスチックごみをスタイリッシュに資源化を

7/15(月) 18:10配信

25ansオンライン

こんにちは。国連広報センターの根本です。2016年以来、毎年春に国連の支援現場を視察し、エレ女の皆さんにグローバルな課題の最前線についてお伝えしてきました。今年3月10日から20日までの日程で訪問したのは、東アフリカのケニア。今年8月に「第7回アフリカ開発会議」が横浜で開催されるのを前に、国連にとっても日本にとってもアフリカでの拠点であるケニアで、国連が日本と協力して人々に寄り添って活動する現場を視察してきました。エレ女の皆さんに興味を持っていただける話題もたくさん見つけてきましたので、連載を通じてお届けしたいと思います。

さて、ケニアの首都ナイロビにある国連の敷地でこんな船を発見しました。
これは全長9メートル、重さ7トンのプラスチック製の船「フリップフロッピ号」です。カラフルなビーチサンダルの「フリップフロップ」にちなんだ船名で、ケニアの海岸で回収されたプラスチックごみとビーチサンダルから造られています。回収された10トンのプラスチックごみ由来の材料を使って、インド洋で活躍した「ダウ船」という伝統的な木造船の船大工が造り上げたもので、外装には海辺に捨てられていたビーチサンダルを貼り付けています。

私のナイロビ滞在中、2年に一度開かれる世界最大級の環境会議「国連環境総会」がちょうど開催されていて、中心議題の使い捨てプラスチックごみ・海洋プラスチック汚染についてアピールするために、この船が国連のゲートから会議場までの目抜き通り沿いでひときわ存在感を放っていました。

使い捨てプラスチックの課題をわかりやすく訴えたいと考えた市民らのプロジェクトで、これに国連環境計画のClean Seasキャンペーンが協力しているのです。今年はじめケニア沿岸部のラムからタンザニアのザンジバルまでを航海し、寄港地では船上で子どもたちに環境教育活動を行い、地域住民にプラスチック製品の再利用についてセミナーを開いてきたそうです。国連環境総会の場でも大人気で、フリップフロッピ号をバックに記念撮影する人たちが後を絶ちませんでした。1人あたり使い捨てプラスチックごみ発生量でアメリカに次いで世界2位の日本でも、こうした美的センスをもって人々の関心を呼び起こす取り組みが生まれれば、と期待します。

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最終更新:7/16(火) 10:50
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