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米で急増、学校給食費未払い

7/15(月) 15:01配信

Japan In-depth

【まとめ】

・アメリカでも給食費未払いが社会的な問題になっている。

・新制度が作られるも、様々な面で不満や問題が発生している。

・複雑な社会経済的状況にも対応できる改革が求められる。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合はJapan In-depth のサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=46887でお読みください。】



数年前から全米で社会問題にもなっている、学校給食費の未払い問題。今、アメリカでは、給食費の未納額が急上昇している。アメリカの学校栄養協会によると、2016-2017年度の年次で、アメリカ公立学校の4分の3が給食費の支払いが滞っている生徒を抱えていることが分かった。

家庭の事情で、給食費を払えない、お弁当を学校に持ってこられない子どもがいて、一人だけ昼食を食べられなかったり、親に給食費の支払いを求めるシールを、子どもの体に貼ったりする問題が起きているのだ。ミネソタ州のある高校では、今年、昼食代の未払いを抱えている生徒を卒業式に出席できないことにした。こうした行為は「food shaming(フード・シェイミング)」と呼ばれ、多くの批判が寄せられている。今年4月、ニューハンプシャー州の学校のカフェテリアの従業員が、給食費を払っていない子どもに昼食を食べさせ、その翌日に支払うことを許可したことで、解雇されるという事態も起きた。

アメリカのメイン州では、このfood shamingの問題に対処するために、公立学校の子どもたちが給食費のことで、咎められることを禁止する法律ができ、新年度から実施されることになった。これによって、給食費を払えなかった学生を罰したり、非難したりすることはできなくなる。メイン州の統合教育学区RSU14の学校栄養担当ディレクターのJeanne Reillyは、「現在の私たちの給食費の借金額は、20,000ドルになった。これは、過去2年間の借金が積み重なったものだ」と話す。(Maine’s Leading Local News より)。

メイン州の学区のいくつかでは、給食費が払えないなら、昼食を食べないか、もしくは簡単な代替となる冷たいランチをもらうことが決められている。この冷たいランチは、昼食費を支払うことができない学生を識別し、その冷たいランチセットによって恥ずかしい思いをする子どもが多くいる。

新年度から法律が施行されることで、メイン州の公立学校では、給食費が支払われたかどうかに関わらず、子どもの希望があれば、給食費を払っている子どもと同じ内容の給食を食べさせることが義務付けられる。この法律に関しては、メイン州の親たちの間で、賛否が分かれている。Maine’s Leading Local Newsのweb上で、Juliaさんは「お金を持っている家庭の子どもさえもが、意図的に給食費を払わないで、ランチを手に入れることになるし、この法律は意味をなさない」と強く批判している。その一方で、この問題に関してfacebook上の母親グループの間では、賛成という意見もあり、Ameliaさんは「Food shamingは子どもたちの心を傷つけるし、それをやめるためには、この法律は必要だったわ」と話す。

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最終更新:7/15(月) 15:01
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