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【あの限定車は凄かった03】オーテックA-10(生産台数1台/1996年発表/オーテックジャパン創立10周年記念試作車)

7/15(月) 12:01配信

Webモーターマガジン

4駆のラシーンを魔改造。FR化した10周年記念車

数々の日産カスタマイズカーを手掛けるオーテックジャパンが、1996年に創立10周年を記念してワンオフで製作したのが「オーテックA-10」。実際に市販はされなかったが、今も日産ファンに語り継がれる伝説の一台だ。

【写真】リアビューやインパネ、エンジンなどを見る

1996年に、オーテックジャパン創立10周年を記念して社内有志の手によって製作された「世界に1台のコンプリートカー」である。ベースになったのは「ラシーン」。B13系のFFサニーをベースに開発されたコンパクトなクロスオーバーモデルで、こちらは1994年から2000年まで発売されていたので覚えている人も多いはずだ。

このラシーンをベースに、当時シルビアなどに搭載されていた2リッターのSR20DE型エンジンをタテ置きに搭載してFR化。1960年代の510型ブルーバードやC10型スカイラインをモチーフとして、内外装が大改造されている。

ボディ外板はほとんどがオリジナルデザインのパネルに交換され、原型をとどめているのはリアドアのみ。新たに設けられたトランク部分も、当然ながら手加工で追加されている。

クラシカルな雰囲気が濃厚に漂うが、それもそのはず。随所に本物の古いパーツを使っている。たとえば、三角窓は古いダットラ用、ミラーはクラシックMINIのもの、そしてフロントバンパーは当時すでに貴重品だったSR311型フェアレディのものを加工して装着した。

インテリアにもこだわり。わざわざ古いベンツの機械式メーターを探し出して埋め込んだり、ワンオフの本木目パネルを製作したり。

圧巻はやはり前述のとおり、SR20DE型エンジンをタテ置きに搭載してしまったところだろう。S14シルビア用をチューニングして170psに、トランスミッション、フロントの足回りもS14シルビア用を移植している。もともとFF横置きのラシーンに移植するにあたり、エンジンベイはまるっきり作り替えられている。

発案から完成までわずか6カ月。のべ30人のスタッフが携わって作り上げた。かかった費用はおよそ2000万円だとか。いまや稀少なコンパクトFRセダン。20年以上を経た現在でも、動態保存されてオーテックのイベントに登場している。

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最終更新:7/15(月) 12:01
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