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メガネの度がすぐ合わなくなる…「核白内障」を知らせるサイン

7/15(月) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「ものがぼやけて見える」「目がかすむ」「光がいつもよりもまぶしい」など、気にはなりつつも、見過ごしてしまっている「目」についての悩みはないでしょうか。そんな悩みを抱えたままでは、日々の不安が募るばかりです。本連載では、白内障・緑内障・網膜剥離手術に強みをもつ、はんがい眼科・院長の板谷正紀氏が、眼病の症状やその対処法について解説します。

大人になれば、近視メガネの度数はそれほど変化しない

50歳を過ぎたころから、年々メガネの度が強くなり、毎年メガネを作り替えることに不安を覚えてはいないでしょうか。大人になれば近視の方のメガネの度数はそれほど変化しないのが一般的です。

また遠視だった方が、一時的にメガネがなくても近くも遠くもよく見えるようになることもあります。しかし、それを喜ぶのは早計かもしれません。

これらの症状は、ひょっとしたら核白内障が密かに進行しているサインかもしれないのです。

核白内障は、白内障のなかでも水晶体の核の部分(中心部)が硬くなるタイプで、放っておくと手術の難易度が高くなり、合併症のリスクが高まることもあります。

今回は、核白内障について詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

核白内障の「2つの特徴」

(1) 水晶体の中心部が少しずつ硬くなる

核白内障になると、水晶体の中心部(核といいます)が徐々に硬くなります。

水晶体は、年齢とともに中身が詰まっていく性質があります。というのも、水晶体上皮細胞という細胞が水晶体の中身を形成する繊維質の細胞を作り続けてしまうからです。

水晶体の中身が詰まっていくと、中心の核の部分がどんどん硬くなっていき、また水晶体全体が膨らんでいきます。核白内障は、特に核が硬くなっていくタイプの白内障と言えます。核が硬くなると光を曲げる力が強くなり近視化が進みます。

症状が進行すると、水晶体がまるで“膠(にかわ)”のように硬くなるので、手術が難しくなってしまいます。早期に発見することが大切です。  

(2) 水晶体の核が黄色から茶色、褐色へと濁っていく

白内障がなぜ白内障と呼ばれるかは、水晶体が白く濁ってしまうからなのですが、実は水晶体の核の部分は白くなりません。

むしろ黄色から始まり、どんどん濃くなって褐色っぽく濁っていくのです。白く濁るのは、加齢白内障でも一般的な皮質の部分の濁り、いわゆる皮質白内障の症状です。

皮質白内障では周辺部からくさび形の白い混濁が生じるので、見た目にもわかりやすく診断されやすいのですが、核白内障は水晶体の中央から均一に濁ってくるので、細隙灯(さいげきとう)のスリット光で見ないとわかりにくいのです。

濁りの程度をグレード1から5に分類します。

また、茶色く濁っていくので、色の見え方に変化が起こります。余談ですが画家のクロード・モネも核白内障を患っていたのではないかといわれており、晩年の作品は、少しずつ赤みを帯びたものに変化しています。

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最終更新:7/15(月) 9:00
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