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ジャニー喜多川氏は日本一優秀な採用担当者だった ジャニーズを支えた「育てる力」

7/15(月) 7:31配信

デイリー新潮

未来を見通す力があった

 7月9日、ジャニー喜多川・ジャニーズ事務所社長の逝去を受け、メディアは一斉にその偉業を讃えるコメントやエピソードを伝えた。

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 多くの番組、報道で賞賛されていた氏の能力の一つが、才能を見抜く力だ。なぜ小学生や中学生の時点で、「この子は伸びる」とわかるのか。月に1万通近く届くことすらあったと言われる履歴書から、どうやってダイヤの原石を見抜けるのか。 

 WEBマガジン「チェリー」編集長の霜田明寛氏は、新著『ジャニーズは努力が9割』(8月1日発売)の第2部として「ジャニー喜多川論 育てる力」と題した論考を綴っている。

「企画の構想は約10年前から、もとになる連載は昨年1月から始めていて、刊行前の詰めの作業中に訃報が届いてショックを受けています」と語る霜田氏、実は15年前にジャニーズJr.のオーディションに参加した過去を持ち、10年前に日本で初めて「ジャニヲタ男子」としてメディアに紹介されたこともあるという。新著は、過去のジャニーズ関連の書籍、本人たちのインタビュー記事はもちろんのこと、テレビやラジオでの膨大な発言録をもとにした、「ジャニーズ愛」が炸裂したジャニーズ論である。

 その霜田氏は、ジャニー氏のことを「日本一優秀な採用担当者」だと評す。

 ジャニー氏のどこが傑出していたのか? 

 その秘密はどこにあるのか? 

 長年のウオッチャーならではの視点による「ジャニー喜多川論」を見てみよう(引用は『ジャニーズは努力が9割』より。文中敬称略)。

「V6の岡田准一が、オーディションで初めてテレビに出た時は、文字通りほっぺの赤い男の子でしたし、KAT-TUNの上田竜也は、ジュニアの時期には、ファンからすらも『サル』というあだ名をつけられていた……といった“スタート時点”の彼らは、その時点ではスターとは形容しづらい存在でした。

 しかし、ジャニー喜多川は、そんな彼らを選び、スターにしていきました。いわばジャニー喜多川は、『日本一優秀な採用担当者』でもあるのです。

 その最大の理由は、“未来を見通すことができるから”。超能力のような表現ですが、芸能界でも一般企業でも、採用する側に最も必要な能力は、この未来を見通す能力である、というところは同じです。

 なぜ未来を見通す能力が必要なのか。企業の採用担当者などがよく語る、人を選ぶ難しさは、その人物が“今どうなのか”だけではなく、“今後どうなるのか”を見抜かねばならない点です。

 現時点のその人との面接で、5年後、10年後のその人を予想して採用することが求められます。

『5年後、思ったほど成長しなかった』とか、『もっと伸びる人物だと思ってたけど、そうでもなかった』なんて、予想が外れることはよくある話です。

 もちろん他人の未来の姿なんて、そう簡単に予想できるものではありません。さらにジャニーズの場合は、そこに、『成長期の男子のルックス』という極めて不確定な要素が加わります。しかし、ジャニー喜多川の目は確か。山下智久は彼がこう言っているのを聞いたことがあるといいます。

『僕には20年後の顔が見えるんだよ』(※1)」

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最終更新:7/15(月) 9:41
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