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アディダスとステラが取り組むサステナ最前線 人工クモの糸の服と循環する服

7/15(月) 10:00配信

WWD JAPAN.com

“アディダス バイ ステラ マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY以下、AbySM)”は7月5日、2019-20年秋冬の新作を英国ロンドンのウィンブルドン近郊で披露した。そこには、新作だけでなくサステイナビリティー追求においての次のフェーズを示す試作品が展示され、アパレル廃棄問題への解決策を提示するとともに、サステイナビリティー追求をさらに推進することを示した。いずれもこれまでとは異なる全く新しいサプライチェーンの構築が必要なアイテムだ。

【画像】アディダスとステラが取り組むサステナ最前線 人工クモの糸の服と循環する服

テニスのウィンブルドン選手権大会開催中に発表したのは理由がある。ジェームズ・カーンズ(James Carnes)=アディダス戦略構築担当兼副社長は「142年の伝統があるウィンブルドン選手権大会の地で変化を起こしたいと考えた。今までにない技術を開発してスポーツウエアにおけるサステイナビリティーのゴールを提示した」と語る。

ソリューションは、人工クモの糸と呼ばれる合成タンパク質主体の新素材を用いたテニスドレスと、古いコットンから再生したセルロースとオーガニックコットンで作った100%リサイクル可能な“循環するフーディー”の2つのアイテムで表現された。

協業の相手は、米国カリフォルニア州エメリービル発のスタートアップ企業ボルトスレッズ(Bolt Threads)と、同じく米国シアトルに拠点を置き、半永久的なリサイクル繊維作りに取り組むエヴァニュー(EVRNU)だ。

"新素材の量産化にはまだ課題も"

人工クモの糸の合成タンパク質素材といえば、日本では慶應義塾大学発のベンチャー企業スパイバー(SPIBER)が知られているが、ボルトスレッズはその米国版。酵母を用いて合成したタンパク質のシルク繊維“マイクロシルク(MICROSILK)”を開発して話題になった。17年にはステラ マッカートニー社と長期的なパートナーシップを発表しており、すでに“マイクロシルク”を用いたドレスのプロトタイプを製作するなどしていた。今回のテニスドレスはそのアップデート版で、“マイクロシルク”を30%、セルロースを70%用いた。テニスドレスは商品化の予定はないが、今最もサステイナブルであるとして注目を集める新しい素材、合成タンパク質の可能性を示した。この新素材は水、砂糖、イースト菌から合成しており生分解性である点もポイント。「“マイクロシルク”の量産に向けてパートナー企業と取り組んでいる」とジェイミー・バインブリッジ(Jamie Bainbridge)=ボルトスレッズ・バイスプレジデント・オブ・プロダクトディベロップメント)は言うが、まだ産業化には至っていない。

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最終更新:9/1(日) 0:24
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