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アディダスとステラが取り組むサステナ最前線 人工クモの糸の服と循環する服

7/15(月) 10:00配信

WWD JAPAN.com

"「困難と感じるのは、アパレル業界が保守的であること」"

エヴァニューと協業した循環するフーディー“インフィニート・フーディー(INFINITE HOODIE)”は、この4月に発表した循環するスニーカー“フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)”に次ぐ100%リサイクル可能な製品で、20年に商品化を目指す。今回は50枚の試作品を作り、関係者やセレブリティーに配った。

“インフィニート・フーディー”は、エヴァニューが開発した技術によって、コットン製の古い衣料品を分子レベルにまで分解して作る高品質の再生セルロース繊維“ニューサイクル(NUCYCL)”を用いたもの。ステイシー・フリン(Stacey Flinn)=エヴァニュー最高経営責任者(CEO)は、「私が知る限り、服を100%リサイクルできるのは当社だけだ」と胸を張る。今回の“インフィニート・フーディー”は“ニューサイクル”60%とオーガニックコットン40%で作られており、3~4回リサイクルしても高い品質と機能性を維持できる。「これは例えば一人のユーザーが使うとしても十分な回数。長持ちする高品質の商品を提供することも重要だ」とカーンズ=アディダス戦略構築担当兼副社長は付け加える。

繊維を再生する場合にはその品質が低下することがネックの一つになっていた。今回のフーディーの場合は「リサイクルのたびにポリマーの約10%の鎖が減っていく」とフリンCEOは言うが、それでも十分な品質が維持できる点が画期的である。フリンCEOは「廃棄物の取り扱い業者や繊維メーカーとのライセンス化に時間がかかっている。最も大きな困難と感じるのは、アパレル業界が保守的であること。新しい技術やアイデアを持ち込んでも変化に対応してもらえないことが多い。でもアディダスとステラ・マッカートニーという強力なパートナーを得て前進している」と言う。

"「次の挑戦は廃棄の概念をなくすこと」"

カーンズ=アディダス戦略構築担当兼副社長は「廃棄物削減に向け、当社はまずアップサイクルされたプラスチック廃棄物を用いた製品開発に取り組み、すでに海洋プラスチックゴミを利用して新しい商品を作るサプライチェーンを構築した。24年までにバージンポリエステルの使用は廃止することをすでに発表しており、これは“made with repurposed plastic(再利用プラスチック原料による生産)”というコンセプトに基づくもの。次の挑戦は廃棄の概念をなくすことだ。今回の発表は新たなコンセプト、“Made to be Made(再生を前提とした生産)”、“Made to Biodegrade(生分解性を踏まえた生産)”を示すものだ」。

現在、ウィンブルドンの試合で選手が着用する“AbySM”はすべて海洋プラスチックゴミから作られたリサイクルポリエステルのウエアだ。一般消費者向けの“AbySM”のテニスアイテムも、95%に同じくリサイクルポリエステルが使われている。

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最終更新:9/1(日) 0:24
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