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玩具収集、陶芸… 定年後の年金不安は「趣味で稼ぐ」で補える

7/16(火) 7:00配信

マネーポストWEB

 定年後、何とか年金だけで暮らせないかと考えている人もいるだろう。その場合、収入を増やす方法も考えたい。「働く」以外にもやり方はある。意外なことに、「趣味」をお金にすることに成功している人は少なくないのだ。小林さん(75・仮名)は定年後に趣味とする“庭木いじり”の勉強に打ち込んだ。

「時間ができたので、名人と呼ばれるような職人さんを訪ねて教えてもらうこともしました。すると最初はご近所さんから『ウチの庭木を頼むよ』と声がかかり、口コミで評判が広がって“注文”が入るようになった。趣味の延長なので業者の半額ほどで請け負うが、一日5000~8000円ほどの実入りになります」

 そう笑う小林さんの手帳は先の予定がビッシリだ。

 そして、ミニカーコレクションという長年の趣味を利用して儲けを狙うのは今年62歳になる森永卓郎氏(経済アナリスト)。

「ユーザーが私物を出品するフリマアプリ『メルカリ』を欠かさずチェックしています。ミニカーの本当の価値を知らない人が、驚くほど安い価格で出品することがある。そうした“お宝”のゲットが狙いです」

 時には20万円の価値があるレアミニカーが1000円で出品される。そんなお宝をすかさず手に入れたら、オークションサイトの「ヤフオク!」に出品する。

「欲しい人が複数いれば、値段がどんどん吊り上がります。1000円で入手した品物が20万円で売れればほとんどまるまる儲けになります」(森永氏)

 これはミニカーに限った話ではない。衣服やカメラ、釣り具など趣味だからこそ培われた「目利き力」で稼げる可能性はある。

 細川さん(68・仮名)は定年後、趣味の陶芸を満喫するため田舎の自宅に窯を買った。多くの人と楽しもうと教室を開いたら、近所の人が集まるようになった。

「時間のあるシニアが集まって和気あいあいと陶芸を楽しんでいます。わずかですが手間賃をもらえて生活の足しになるし、何より楽しい。幼い孫たちが時々遊びに来て『じぃじ、じぃじ』と言いながら粘土をこねています」(細川さん)

 必ずしも、高い技術やノウハウが、求められるわけではない。どんな趣味にも自分より後に始めた“初心者”がいる。そうした人たちに手ほどきするかたちで、“趣味で稼ぐ”は十分に実現し得る。

※週刊ポスト2019年7月19・26日号

最終更新:7/16(火) 7:00
マネーポストWEB

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