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石原さとみ『Heaven?』、原作漫画連載終了16年後のドラマ化の背景

7/16(火) 7:10配信

コンフィデンス

『99.9-刑事専門弁護士-』『A LIFE~愛しき人~』など話題作を多く手がけるヒットメーカー、TBSの瀬戸口克陽プロデューサーの新作は、石原さとみ主演の火曜ドラマ『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』(TBS系)。原作コミックの連載終了から16年を経てのドラマ化の経緯、予測不能なコメディに潜ませたメッセージについて聞いた。

【写真】制作発表で大人の雰囲気漂うジャケットを着こなす石原さとみ

■16年の時を経て気づいた今の時代に届けたいメッセージ

 石原さとみが演じる風変わりなレストランオーナーと、彼女に振り回される従業員たちのドタバタ劇を描くドラマ『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』が、話題作の続くTBSの火曜ドラマ枠でスタートした。

 原作は『動物のお医者さん』などの傑作コメディで知られる佐々木倫子氏によるコミック。同作の大ファンだったという瀬戸口氏は、03年の連載終了の直後に映像化の許諾を取り付けたものの、「力不足で着地ができなかった」と振り返る。その後、数々の名作ドラマを世に送り出し、満を持して手がけるのが本作だ。

「時を経て最高のキャストと心強いスタッフが揃ったのはもちろん、当時は読み取れなかった原作の根底に流れるメッセージに気づくことができました。そのメッセージは、16年前よりも今の時代にこそ届けたいものでした。そういう意味で、一度は頓挫したことも含めて、この原作にはとても運命を感じています」

 物語は、石原が演じる謎の女性・黒須仮名子が「心ゆくままにお酒と食事を楽しみたい」という自己の欲求を叶えるためだけに、フレンチレストランを開業するところから始まる。彼女がスカウトするのは笑顔を作ることが苦手な伊賀観(福士蒼汰)をはじめ、レストランの従業員としては、それぞれ欠点と思われる点がある者ばかり。しかし、その瞬間瞬間、自由奔放に振る舞う仮名子に翻弄されるうちに、いつしか最高のチームになっていく。

「一流ではないと思われていた従業員たちが成長する物語ではないんです。むしろ彼らの欠点は最後まで欠点のまま。だけどこのレストランでは、その欠点のピースとピースが絶妙に噛み合うことでそれぞれが個性を発揮し、やがて誰1人として欠けてはならない存在になっていきます。彼らは他の職場では通用しないかもしれません。だけど今の時代はどこか自己啓発的と言いますか、がんばらなければ役割を果たせないと思い込んでいる人や、あるいは過剰に成長を求められる職場も少なくない。それによって疲弊してしまうより、自分にとって居心地がよく、かつ持ち味が生かせる場とマッチングすることが、本当は人間にとって幸せなんじゃないか。そんなメッセージを僕は原作から受け取りました」

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最終更新:7/16(火) 7:10
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