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大暴落から一転「半年で3倍」ビットコインに再びバブルは来るのか?

7/16(火) 7:04配信

FRIDAY

老後資金2000万円時代 「仮想通貨」チャレンジルポ

◆最短3日で売買が可能に

ビットコインが年明けから半年で1BTC42万円から、121万円へと、実に3倍にも高騰しているという。そんな折、老後の資金が2000万円も不足するとの報告書が話題になった。記者(40歳)は腕を組んだ。あと25年で2000万円か――。ビットコインならいけるんじゃないか? 一時期、220万円を超えた価格が、昨年は大暴落したものの、この4月頃から勢いを取り戻している。でも、どうやって買ったらいいのだろうか。仮想通貨(暗号資産)の国内取引量ナンバーワンを謳う『ビットバンク』を訪ねた。同社COOの三原弘之氏がこう話す。

超簡単!ビットコインの売買方法

「基本的に仮想通貨を取り引きするための口座開設は、銀行口座や証券口座とさほど変わりません。名前や住所などの基本情報や本人確認書類を登録していただきます。登録先はウェブサイトです。パソコンを使っても、スマホでアプリから登録していただいても構いません。登録していただいた後、最短で3営業日で本人確認ハガキが届き、そこに記載された暗証番号を入力して、登録完了です」

取引に先立って、日本円を入金する必要があるが、国内の金融機関なら、ほとんどすべての口座から入金できる。なるほど、思った以上に簡単だ。

「ビットコインであれば、0.0001BTCから購入できます。120円くらいからですね。ビットバンクの売買手数料は最もおトクな場合でマイナス0.02%と、逆におカネをもらえます。出金手数料は540円、3万円以上の出金なら756円です」(三原氏)

詳しい手順は上のリンク先で紹介したので、参考にしてほしい。そもそもビットコインに代表される仮想通貨とは何なのだろうか。三原氏が続ける。

「基盤となる仕組みは、『ブロックチェーン技術』と呼ばれ、サトシ・ナカモトを名乗る人物が発表した論文が元となっています。特定の発行者や管理者が存在せず、ブロックと呼ばれる取引履歴をチェーンのように記録していくことから、『ブロックチェーン』と呼ばれています。別名、分散型台帳技術とも訳され、管理者がいないことが画期的なのです。ただ、マウントゴックス事件やコインチェック事件など、数々の流出事件を経て、監督官庁(金融庁)の管理も厳しくなり、現在、仮想通貨の取引所は、一定の資本力や経験がある会社でないと、運営は難しくなっています」

6月に行われたG20の財務大臣・中央銀行総裁会議では、仮想通貨の規制の在り方が議題に上がったほどだ。もはやその勢いは国を超え、金融当局も無視できる存在ではなくなったのである。

◆いまから買っても儲かる?

では、どのように仮想通貨を取り引きしたらいいのか。投資の専門家に知恵を拝借しよう。『仮想通貨1年生の教科書』の著者で、投資家のポイン氏(ブログは『ポインの仮想通貨ハマって(中毒って)ます!!』)が言う。

「一番大切なことは、一気に購入しないことだと思っています。仮想通貨は価格の変動が激しいので、高値掴みになってしまう可能性が高い。毎月同じ金額で購入するのが、リスクが小さくおすすめです。たとえば、毎月1日に1万円ずつ買うことでリスクを分散させるのです。毎週1000円でも構いません」

『マンガでわかるビットコイン&仮想通貨投資の基本』監修者の一人、立野新治氏も口を揃える。

「たとえば、’17年12月の最高値のタイミングから、毎月ビットコインを買い続けていたとしましょう。コインチェック事件に端を発する大暴落で、大損しているのではないかと皆さん思うでしょうが、実はそうではありません。最高値の頃から始めたとしても、ビットコインを信じて毎月1万円なり2万円なりを買い続けた人は、実は儲かっているのです。どんどん下がっていったので、ビットコインの平均取得金額は安くなり、年明けから回復してきているので、5月中旬にはプラスになっています」

仮想通貨はビットコイン以外にも、1500以上と言われる大量の種類がある。ビットコインと基本的に仕組みは同じため、それらは「アルトコイン」(代替コイン)と呼ばれ、時価総額(コインの価格×発行枚数)が高いものは、投資の対象と見てよさそうだ。

「私自身は投資資金の7~8割はビットコインに、残りの2~3割をアルトコインに入れています。時価総額が低いものほど、リスクはありますが、上がったときのリターンが大きい。ただし、買うとしても時価総額が世界トップ10以上のアルトコインにしています」(ポイン氏)

ビットコインは決済機能も兼ね備え、取引口座から実際に買い物などに使えるケースも増えてきた。たとえば、ビックカメラやコジマといった家電量販店や旅行代理店のエイチ・アイ・エスなどで実際に使うこともできる。

「ビックカメラでは、主にビットフライヤーという取引所の口座と連動させて商品を購入することができます。ビットコインは値動きが激しいので、『使用する』と宣言してから一定時間、レートが固定されます。そのレートで商品の価格(日本円)をビットコインに換算し、引き落とす。ポイントも現金払いと同様に10%がつきます。多いとは言えませんが、一定程度の利用者がいる印象です。今後、ビットコインの価格が上がってきたら、利用者はもっと増えるのではないでしょうか」(ビックカメラ社員)

◆もちろん、落とし穴もある

半年で3倍になったビットコインが、今後は最高値の220万円を確実に超える、という強気の見通しを語るのは、投資評論家の渡辺久芳氏である。

「今後、ロシアが石油の国際取引にビットコインを使うかもしれないなど、国際的な決済方法として仮想通貨が公式に使われる可能性があると考えています。そうなると、将来、最高値の更新は確実ですし、遠くない時期に1BTCが1000万円を超えてもおかしくないというのが、私の予想です」

仮想通貨投資で、元手が10倍に!? 世の中には「おいしい話」がゴロゴロ転がっているが、はたして本当にうまくいくのか。仮想通貨のバブルも暴落も経験した、お笑いトリオ『ハニートラップ』の梅木一仁氏が自身のしくじり体験を聞かせてくれた。

「僕が仮想通貨への投資を始めたのは、’17年の春でした。(アルトコインの)リップルとネムを合計15万円分購入したんです。当時の月収が15万円だったので、結構な勝負でしたね。その直後に、二つとも暴騰して、『こんな調子で上がっていくはずがないやろ』と、こまめに利益確定して売却してしまいました。3~4ヵ月で結局150万円になったのですが、売らずに持っていれば100倍になったので、1500万円も夢ではなかったと思います。そうなると、『もっと大きく儲けられた、損をした』という気持ちになって、次は残った50万円にサラ金で借りた50万円を合わせて、100万円を仮想通貨に投資しました。結局、コインチェック事件が起きて、100万円が4万円に。最低600倍、6億円になることを夢見ていたんですけどね……。

教訓としては、仮想通貨で儲かると喧伝するネット上の有料情報サイトには近づくな、ということですね。月額も高いですし、時価総額が低い仮想通貨が上昇するかどうかなんて、誰にもわからないですから。仮想通貨で投資を始めるのであれば、発行時期が早いコインを選び、自分で勉強することが本当に大事です」

フェイスブックが独自の仮想通貨「リブラ」を’20年にもスタートさせると発表し、大きな話題となった。今後は世界企業が自前で仮想通貨を運営し、新しい決済方法と経済圏を生み出していくと考えられる。そうなると、仮想通貨全体も盛り上がっていくが、一方で淘汰も始まっていくという。

「仮想通貨の数自体は変わらないでしょうが、淘汰される仮想通貨はどんどん時価総額が下がっていく。ビットコインなどの一部の仮想通貨に資金は集中していくことになると思います。

ビットコインであっても、いつ価値が減少するかはわかりません。仮想通貨は生活する上で痛くない範囲の額が望ましいです。たとえば2万5000円を投資するなら、株に2万円、ビットコインに5000円といったような程度です。ただ、仮想通貨に投資すること自体はいいことだと思います。やってみないとそれが儲かるのか、損するのかもわかりませんから。最初は1000円でもいい。失敗しても、昼ごはんのチョイスを失敗したくらいの感覚でやってみればいいんですよ。1000円が1500円になったら、ランチ代が浮いたくらいの感覚から始めて、仮想通貨のことがわかってきたら、レベルを上げていけばいいでしょう。僕に言わせればみなさん、欲をかきすぎです。短期間で100万円を200万円にしようとするから失敗したり、そんな失敗談を聞いて仮想通貨を過度に恐れたりするのです」(前出・立野氏)

まずは数千円を毎月積み立てよう。その先に、大きな果実がもたらされるかもしれない――。記者はそう思って、そっとスマホを手に取ったのであった。

『FRIDAY』2019年7月19日号より

最終更新:7/16(火) 7:04
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