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ブリーチャー・レポート はなぜ、成長を続けられるのか?:米デジタルメディア不振のなか

7/16(火) 12:12配信

DIGIDAY[日本版]

ブリーチャー・レポート(Bleacher Report)は、長尺コンテンツ、イベント、コマース、そして「ハウス・オブ・ハイライツ(House of Highlights)」や「B/Rフットボール」といった主要ポートフォリオブランドを中心としたポートフォリオ戦略に一連の投資を行っている。これにより、ワーナーメディア(WarnerMedia)を親会社に持つこのパブリッシャーは、2019年の収益が2億ドル(約200億円)を超える見込みだ。

2019年もほぼ半分終わり、ブリーチャー・レポートCEO、ハワード・ミットマン氏は、同パブリッシャーの総収益が前年比49%増であることを発表した。この発表は、ブリーチャー・レポートが今年度に高い収益目標を設定したあとのことだ。「昨年は大変な年だったが、今年は現在49%増だ」と、ミットマン氏はいう。

ミットマン氏は、ブリーチャー・レポートが今年どれだけの収益を計上しているのかを詳細を明らかにしていない。しかし、ブリーチャー・レポートが49%という現在の成長軌道を維持する場合、年間収益は2億ドルを超えることになると、事情通の3つの情報筋はいう(アクシオス(Axios)の報告によれば、ブリーチャー・レポートは、2012年にターナー(Turner)が買収したときの収益の4倍または5倍になると、今年初頭にミットマン氏が述べたという)。

そしてメディアにおいて、ほかの大手デジタルパブリッシャーが縮小を余儀なくされているなか、ブリーチャー・レポートは成長を続けているという。約500人の従業員を擁する同社は、長尺動画番組制作、コマース、イベント、その他の事業分野への投資を継続する計画だ。

新しい事業分野での成長

ブリーチャー・レポートが時間をかけて取り組んでいる3つの事業分野は、動画制作とライセンシング、コマースとイベントだ。

ブリーチャー・レポートは3月、チーフコンテンツオフィサーとして、長尺デジタル動画とエンターテイメントのエグゼクティブ、サム・トールズ氏を採用した。トールズ氏の役割の大きな部分は、「ゲーム・オブ・ゾーンズ(Game of Zones)」や「ザ・チャンピオンズ(The Champions)」などのデジタル番組を監督することだけでなく、ブリーチャー・レポートがサード・パーティにライセンス供与を可能にさせる長尺コンテンツの開発と制作だ。たとえば、ブリーチャー・レポートは、春にショータイム(Showtime)で放映されたドキュメンタリー映画「クワイエット・ストーム:ロン・アーテスト物語(Quiet Storm: The Ron Artest Story)」を制作した。

一方、実験的なマーケティングチームは、ブリーチャー・レポートのポートフォリオブランドに関連するイベントやアクティベーションを含め、6から8のイベントを今年開催する予定だ。たとえば、今年のはじめブリーチャー・レポートは、NBAオールスターゲームの期間中にハウス・オブ・ハイライツブランドのアクティベーションを開催し、アディダス(Adidas)、マクドナルド(McDonald’s)、Twitterがスポンサーについたスタジオ、ゲームルーム、バスケットボールジムなどを提供した。ブリーチャー・レポートの広報担当者によると、この実験的マーケティングチームからの収益は、前年比で67%増加しているという。

ブリーチャー・レポートは、オンラインとイベントを通じてファンに販売するカスタムアパレルやその他の商品でコマースにも着手している。現在開催されているFIFA女子ワールドカップに、ブリーチャー・レポートは女性アーティストたちと協力して9つのユニセックスなサッカージャージをデザインしており、これらはブリーチャー・レポートのサイトで購入が可能になる予定だ。広報担当者によると、ブリーチャー・レポートのコマース事業はまだ初期段階にあり、収益は前年対比で500%増加だという。

「我々は動画や長編記事だけを考えているのではない。意義があり、アーティスト、アスリート、そしてファンを結びつけるエンゲージメントポイントを作り出す方法を考えている」と、ミットマン氏は述べた。

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最終更新:7/16(火) 12:12
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