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2500万円! 最強GT-Rの魅力とは? 熟成に感動! 日産 GT-R NISMO 2020試乗記

7/16(火) 21:13配信

GQ JAPAN

日産のスーパーカー「GT-R」のハイパフォーマンス・グレード「NISMO」の2020年モデルは、どこが変わったのか? ドイツで開催された国際試乗会からリポートする。

【写真を見る】フルモデルチェンジ並みの熟成とは?

総合性能を極めた、最強のGT-R

GT-Rはいつの時代も、総合性能を重視していた。

第1世代と呼ばれる「ハコスカGT-R」は、数々のレースで優勝を重ね通算50勝を記録した。途中、トップスピードに優れるロータリー勢に対し苦戦を強いられていたものの、日産ワークスは足まわりやシャシーを改良し続け、総合性能で速さを絞り出した。

続く第2世代の「R32 GT-R」は、総合性能を高めるべく電子制御トルクスプリット4WD「アテーサE-TS」を搭載した。600ps近い最高出力を誇るRB26DETTエンジンのパワーを、確実に路面に伝えるためだ。まだレースの世界で、4WDが珍しい時代である。

そして、第3世代の現行「R35 GT-R」も総合性能を重視し、開発されている。しかし、単にハイパフォーマンス化するのではなく、いつでも、どこでも、誰でも高性能を楽しめるよう、マルチパフォーマンスも重視し、開発コンセプトにそう掲げられている。

R35 GT-Rも、デビューから12年が経過した。当初、“ミスターGT-R”と呼ばれた、開発者・水野和敏氏のこだわりによって、標準車もスポーツ走行を相当意識したセッティングであったが、2013年から商品企画を担当する田村宏志氏に変わって以降、GT-RはGT(グランツーリスモ)要素を高めた標準車と、標準車ベースのハイパフォーマンスグレード「NISMO」と、グレードによって個性を明確化した。

多岐にわたる変更箇所

今回試乗した2020年モデルの「GT-R NISMO」は、2017年モデル以来の改良だ。前回が小規模な変更だったのに対し、今回は大幅に改良された。

商品企画を担当する前述の田村氏は、2020年モデルの開発コンセプトについて、「GT-Rの使命は『究極のドライビングプレジャーの追求』です。ただし、エンジン・パワーはこれまでとおなじ600psにとどめ、ほかの部分の性能を高めていくこととしました」と、述べた。

とはいえ、2020年モデルは、エンジンにも手がくわえられている。パッと見は変化した部分がわかりにくいかもしれないが、知れば知るほど変更箇所は多岐にわたる。

搭載する3.8リッターV型6気筒ツインターボ・エンジン(VR38DETT)のスペック(600ps/652Nm:欧州仕様)に変更はないものの、過給立ち上がりのレスポンスをあげるべく、タービン形状を最適化した新型ターボ・システムを採用した。くわえて、6速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のシフト・プログラムも変更している。

また、コーナリング性能を引き上げるため、グリップ力と接地面積を向上させたタイヤに変更し、かつ従来品よりも軽量かつ高剛性が特徴のアルミホイール(9本スポーク)を装着する。

さらに、超高速域やサーキットでも安心できるブレーキ性能を確保するべく、カーボン・セラミック・ブレーキ(R35史上最大の大径ディスクと専用の高剛性キャリパーを組み合わせる)も採用した。同時に、サスペンション・セッティングも見直されている。

ボディは、ルーフ、ボンネット、フロントフェンダーがカーボン・ファイバー製に変更されている。これにより、軽量化を実現しつつ剛性を高めた。ちなみに、フロントフェンダーのエア・アウトレットは、エンジン冷却とダウンフォース向上に寄与するという。

インテリアにも一部手がくわえられた。とくにレカロ製カーボンシートは、形状および骨格も見直され、結果、ねじれ剛性を20%引き上げつつ、約2.8kg/台の軽量化を実現した。

田村氏は改良についてサラッと話していたが、フルモデルチェンジに匹敵するほど、実は改良箇所が多い。

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最終更新:7/17(水) 1:14
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