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2500万円! 最強GT-Rの魅力とは? 熟成に感動! 日産 GT-R NISMO 2020試乗記

7/16(火) 21:13配信

GQ JAPAN

走り出してすぐにわかる2020年モデルの美点とは?

今回筆者は、2020年モデルの「GT-R NISMO 2020」に、ドイツ・ベルリンで試乗した。まず、DTMが開催されたこともあるサーキット「ユーロスピードウェイ・ラウジッツ」を目指す。ベルリン市街から約135kmだ。

走り始めて、まず驚いたのは乗り心地の良さである。従来モデルは、一般道で相当な硬さであったが、2020モデルは、“ちょっと硬め”程度になった。

スプリングやスタビライザーはハードな設定ゆえ、大きな凹凸はそれなりの衝撃をともなうが、それでも短いストロークのなかで、従来モデル以上に衝撃を吸収している印象を受けた。おそらく、バネ下重量の低減とダンパーの最適化が効いているのだろう。

ちなみに、バネ下重量低減に大きく寄与するカーボン・セラミック・ブレーキは、繊細なコントロール性と優しいタッチが魅力だった。また、高性能ブレーキ特有の“鳴き”についても、今回乗試乗した限り、ほとんどなかった。

一般道からアウトバーンに走行シーンが変わっても、好印象は変わらない。加速のためアクセルを踏むと、ピックアップの良さと加速の爽快感が高まっているのに気付く。

ちなみに、今回の試乗車はサーキット走行向けのアライメント値だったものの、それを差し引いても、アウトバーンでの直進時安定性は高かった。

クルマがひとまわり軽く・小さくなったかのよう

気になるサーキット走行では、クルマがひとまわり軽く・小さくなったかのような印象をまず受けた。2020年モデルは、従来モデルに対し、素直にノーズが入るうえ、アンダーステアの量が明らかに少ない。とくにS字カーブのような切り返しは、ドライバーの細かな操作に対し、クルマが忠実に反応する。

また、一般道やアウトバーン以上に、アクセル操作に対するリニアな反応、トルクの滑らかな立ちあがり、そしてトップエンドまで一気に吹け上がるレスポンスの良さを味わえた。

6速DCTは、「Rモード」のシフト・プログラムが変更された。Rモードを選択すると、スポーツ走行や超高速走行で適切なギアを自動選択する。
試しに、Rモードに設定したうえDレンジのまま走行してみたが、従来モデル以上に各コーナーで適切なギアを選択するので、積極的に使いたくなる。サーキット走行に慣れない人は、Dレンジ+Rモードのままのほうが、手動変速よりスムーズかつ速く走れると思う。

カーボン・セラミック・ブレーキは、コントロール性の高さもさることながら、何周走ってもタッチとフィーリングがまったく変わらなかった。従来モデルに装着されていたスチール・ブレーキも、それなりの性能だったが、それを明らかに凌ぐ高性能ブレーキだ。

以上のように、2020年モデルの進化は単純な走行性能の向上に留まらず、高性能を誰でも楽に、安心して引き出せるようになった。その結果、GT(グランツーリスモ)要素とR(レーシング)要素を高次元で両立したのである。

ちなみにGT-R NISMOはNISMOロードカーのフラッグシップ・モデルだ。NISMOロードカー・シリーズのコンセプトは「ニスモの魅力をより多くの人へ」、「日産車に更なるワクワクを」と、掲げられているが、2020年モデルは、今まで以上にそれらを体現した1台である。

先進安全装備がまったく備わらないなど、設計年次の古さを感じる部分もちらほらあるが、約2500万円の価格は十分納得出来る完成度だ。ただし、残念ながら今から注文しても2019年中の納車は厳しいそうだ。

文・山本シンヤ

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最終更新:7/17(水) 1:14
GQ JAPAN

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