ここから本文です

ミッキーvsキティ、JR2社「コラボ対決」の裏側

7/16(火) 5:10配信

東洋経済オンライン

 ミッキーマウスをあしらった新幹線や在来線特急の車両が九州の各県を疾走する――。JR九州の鉄道車両はユニークなデザインが多いことで知られるが、ミッキーマウスが車両側面いっぱいに描かれた「800系」新幹線や在来線特急「883系」のデザインは、多くの鉄道関係者を驚かせた。

【写真】6両編成の全車両にディズニーキャラクターをデザインした「JR九州Waku Waku Trip 新幹線」

 まず登場したのは「JR九州Waku Waku Trip 新幹線」と名づけられた列車だ。5月17日から9月1日まで1編成が博多―鹿児島中央間を走っており、6両編成の車両すべてにディズニーのラッピングを施している。ディズニーと鉄道のコラボは2016年の冬に東急電鉄が行っていたことがあるが、デザインのインパクトは今回の方がはるかに上だ。

■ライセンス料は高額じゃない? 

 ミッキーのデザインを使うとなると、さぞかし高額のライセンス費用がかかるようにも思われるが、JR九州によれば、この列車を導入するために要した費用は「通常のラッピング列車と変わらない」。

 今回のラッピング列車は、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して企画されたものだ。では、なぜ九州新幹線が選ばれたのだろうか。東京ディズニーランド(TDL)を運営するオリエンタルランドは2008年にキャナルシティ博多にディズニーの屋内型娯楽施設を造る構想を持っていたが、リーマンショックによる景気悪化で断念。その意味では、ディズニーにとって、九州は因縁の地ともいえる。

 近年はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の人気が急上昇中。九州からUSJに向かう客も多く、TDLも指を加えて見ているわけにはいかない。そのため、「九州エリアでディズニー人気を掘り起こすためにJR九州と組んだのではないか」と見る鉄道関係者もいる。

 車両の外観には巨大なミッキーマウスが描かれ、車内にも座席のヘッドカバーなど、ミッキーマウスのアートが散りばめられている。

 九州新幹線は今年の3月で車内販売を終了したが、このラッピング列車は一部の便に客室乗務員が乗務し、オリジナルグッズの車内販売を行う。「グッズの売り上げは運行開始から約1カ月で1000万円を超えた」と、JR九州の担当者はホクホク顔だ。

1/3ページ

最終更新:7/16(火) 6:21
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事