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韓国、日本の輸出規制で中国から調達試みるも代替は困難か

7/17(水) 7:00配信

マネーポストWEB

 日本は7月4日から、半導体、有機ELパネル製造に必須の感光材(レジスト)、エッチングガス(フッ化水素)、ディスプレイ用樹脂材料(フッ化ポリイミド)を韓国に輸出する際、個別に許可を求めることとした。

 日本経済新聞によれば、韓国はレジストでは91.9%、フッ化水素では43.9%(中国が46.3%)、フッ化ポリイミドでは93.7%を日本から調達している。グローバルでみてもこれらの製品は日本企業のシェアが大きい。

 一部の韓国企業はこの措置によって、大きなダメージを受けるとみられ、彼らは現在、その対策に追われている。

 中国本土のマスコミ情報によれば、サムスン電子、SKハイニックスは現在、中国本土や台湾などのサプライヤーからこれらの商品を仕入れるべく、在庫に余裕のある企業を探している。また、LGは中国のフッ化水素を用いて代替できるかどうか、テストを行っている。

 中国企業でも、この機に乗じて、販売を伸ばそうとするところもある。

 例えば多フツ多化工(002407、深センA株)は昨年、韓国に対してフッ化水素酸(フッ化水素ガスを水に溶解させた製品)の輸出を開始している。既にサムスン電子、SKハイニックスのサプライチェーンに組み込まれており、その製品は3D-NAND、DRAMの製造過程で使用されている。2019年末には年産5000トンレベルの大型生産設備が完成、2020年第1四半期には稼働する見込みである。

 中国はフッ素系製品の原材料となる蛍石の世界最大の生産国であり、フッ化水素に関しては、純度の低い製品であれば、高い生産能力がある。多くの企業が参入しているが、その中で、多フツ多化工以外にも、三美股フェン(603379、上海A株)、巨化股フェン(600160、上海A株)、晶瑞股フェン(300655、深センA株)といった企業は、電子部品製造レベルで使える製品を作る能力があるだろう。中国以外ではロシアがフッ化水素の提供を提案しているようだ。いずれも、すぐには無理だとしても、半年、1年後ということであれば、対応可能であるかもしれない。

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最終更新:7/23(火) 16:02
マネーポストWEB

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