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バブル崩壊で修羅場、読書会で経済学者・村上泰亮を熟読 大阪取引所・山道社長

7/17(水) 6:20配信

NIKKEI STYLE

大阪取引所社長 山道裕己氏

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小さい頃から本が好きだった。

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読書家の父の影響です。私の勉強部屋にも父の本が壁一面に並び、その重みで床が傾いていました。高校までは夏目漱石など明治期の小説をよく読んでいましたね。大学に入ってからは当時人気があった高橋和巳や吉本隆明の一連の著作を読みふけりました。

広島で生まれ育ったことが本の好みに影響していると思います。大人になってからは、堀田江理の『1941 決意なき開戦』や読売新聞戦争責任検証委員会の『検証 戦争責任』をはじめ太平洋戦争を総括する本を継続して読んでいます。学徒出陣で徴兵された父や叔父の生々しい体験を聞いて育ってきました。なぜあの戦争が起きたのかを自分なりに考え、子供たちに伝えていくのは責任だと思っています。

そこから派生して、ポール・ケネディの『大国の興亡』や高坂正堯の『文明が衰亡するとき』といった国家の興亡を扱った本もよく読みます。中でも塩野七生の一連の著作は欠かさず読んでおり、20年以上前にサインをしてもらった『ローマ人の物語』は大切にしています。ミーハーなんですよ。

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仕事の節目節目で出会った本に救われることも多かった。

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仕事に行き詰まると、本にヒントを求めることが多いですね。1992年に出会ったのが、村上泰亮の『反古典の政治経済学』でした。当時はバブルが崩壊し、野村証券が引き起こした大口顧客への損失補填が社会で大きな問題になりました。混沌とした時代の先を見通す手掛かりを探そうと、金融やメーカー、マスコミなど十数人の同世代を集め勉強会をつくりました。課題図書を決めて月に一度議論する会で、そこで取り上げたのがこの本でした。

通勤電車に揺られながら鉛筆で線を引きながら読んだので、線がところどころ大きく曲がっています。「21世紀への鍵は、一人一人がそれぞれの思想をもち、互いに理解し合うこと以外にあり得ない」という最後の一節に目が開かれる思いがしました。

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最終更新:7/17(水) 6:20
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