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サカイの“ハイブリッド”は縦横無尽──2020年春夏コレクション

7/17(水) 12:07配信

GQ JAPAN

同じジャケットをダブルで着る? サカイの最新スタイルはハイブリッドの新しいフェイズに挑んだ。

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新しいハイブリッド

サカイは6月22日、パリで2020年春夏メンズコレクションとウィメンズの2020年リゾートコレクションを発表した。

サカイはこれまで、シャツとニット、MA1とブレザーなど異なるアイテムを“結びつける”ことで独自の世界を築いてきたが、今回は新しいテクニックを見せた。2020年春夏コレクションでは、シャツとシャツ、ジャケットとジャケット、コートとコートといったように、同じアイテムを融合して新たなピースを生み出した。

たとえば、サイズの違う白シャツ2枚を重ねることで、新しいトップスに仕上げた。その襟元には結ばないボウタイを垂らす。また、サイズの違う2枚のMA1を合体したり、Gジャンを重ねるなど、サカイの“ハイブリッド”は縦横無尽だ。

リリースに記載されている「伝統的なフィッシャーマンのスタイルからインスピレーションを得た」という言葉どおり、漁師たちがセーターの上にセーターを着るようなスタイルをいま風に実験したわけだ。

裏地の素材を表に使う手法も今シーズンの特徴。スーツのジャケットのアーム部分は裏地として使われるキュプラだが、身頃とカフスはクラシックなウーステッド(梳毛)。その上に同じスーツ地のプルオーバーを被り、新感覚のレイヤリングが完成。スーツ地のショートパンツの裾からは裏地のパーツをのぞかせるお馴染みのサカイスタイルで、フォーマルとカジュアルの要素をミックスさせた。また、ミリタリーコートのチンウォーマーをテーラードジャケットやシャツに配するなど、従来の常識を外すディテールがONされた。

『ビッグ・リボウスキ』

また、今回のコレクションは、コーエン兄弟監督の映画『ビッグ・リボウスキ』からもインスパイアされている。オーバーサイズのTシャツの胸元には映画の台詞を発見。

“That rug really tied the room together(あのラグはすごく部屋に合ってたんだよ)」“

「ふたつの慣れ親しんだ形を結合することを起点とする」と、リリースにはコレクションの解説が記されている。


サカイにとっての“ラグ”が、服に取り入れた意外なディテールなのか、異なるサイズ感が生む違和感なのか、明かされてはいない。ただ、それがいまのファッション業界で常に話題として上がる“ダイバーシティ”や“サステナブル”というワードよりも、しっくりきていることは確かだ。

最後に、コラボレーションについても触れておこう。今回はアロハシャツブランド「サンサーフ」とデューク・カハナモクのアーカイブモチーフをプリント、刺繍したアイテムが展開される。クライミングパンツ・ブランド「グラミチ」のバックルがポイントになったショートパンツ、吉田カバンとの2WAYクラッチ、ナイキの「LD WAFFLE」はソーシャルメディアを賑わせそうだ。

野田達哉

最終更新:7/17(水) 12:07
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