ここから本文です

ストリーミング動画を巡る、大戦の火蓋が切って落とされた

7/17(水) 15:10配信

DIGIDAY[日本版]

多くが予想していたように、大手エンターテイメント企業やテック企業による数年にわたるNetflix(ネットフリックス)への対抗は、2019年第1四半期に一気に発表された。テレビ広告の将来に向けての闘いはまだまだ続きそうだが、テレビネットワークたちが自らの領域でデジタルプラットフォームに取り組みはじめたことで、新しい競争前線が現れた。テレビ・動画業界の2019年前半における注目の事件や現象を以下に並べたい。

大手の合併のあとにやってきた大手の移行

ここ数年間、大手メディア企業の合併が業界を揺るがしてきた。AT&Tとタイム・ワーナー(Time Warner)、ディズニー(Disny)とフォックス(Fox)、コムキャスト(Comcast)とスカイ(Sky)、そしてディスカバリー(Discovery)とスクリップス(Scripps)といった具合だ。そして、これらの合併取引が完了したいま、合併によって生まれるメリットをどのように活用するのか、彼らは動きを見せている。

AT&Tは、同社の広告部門であるザンダー(Xandr)がワーナーメディア(WarnerMedia)のターナーネットワーク(Turner networks)と共同で、AT&Tの顧客データをベースにしたターゲット広告を販売すると発表した。そして、ワーナーメディアの役職も大きく動いた。HBOのCEOであるリチャード・プレップラー氏、ターナーのプレジデントであるデービッド・レヴィ氏は社を離れ、ワーナー・ブラザーズ(Warner Bros.)のCEOであるケビン・ツジハラ氏はスキャンダルを受けて退き、元NBCエグゼクティブであるボブ・グリーンブラット氏がワーナーメディアのエンターテイメントとストリーミング部門を監督するために就任した。

一方、フォックス買収によってHulu(フールー)の過半数支配を得たことで、ディズニーはHuluの株をコムキャストから買収することができ、Huluのサブスクリプションをディズニー+とESPN+のストリーミング・サービスと抱き合わせると予測されている。コムキャストはスカイとNBCユニバーサル(NBCUniversal)の海外オペレーションを統合しはじめており、同時に両社の広告営業部門のいくつかも統合しつつある。そして、ディスカバリーはスクリップスネットワークスからのオーディエンスデータを使い、広告ターゲット性能を向上させようとしている。

大手メディア企業の合併がこれで終わり、というわけではない。CBSとバイアコム(Viacom)のあいだでの合併話は(これで3回目になるが)浮き上がっており、今回は実現する可能性が高い。

1/4ページ

最終更新:7/17(水) 15:10
DIGIDAY[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

DIGIDAY[日本版]

株式会社メディアジーン

デジタルマーケティング戦略情報に特化した
USブログメディア「DIGIDAY」の日本版。
国内外の最新情報を独自視点でお届けします。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事