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ザ・スミス、「最初から規格外だった」結成3度目のライブを振り返る

7/17(水) 11:30配信

Rolling Stone Japan

ザ・スミスが1stアルバム『The Smiths』を1984年2月にリリースするちょうど1年前。マンチェスターの聖地ハシエンダで開催された、バンド結成から3回目のパフォーマンスを振り返る。

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最初から完成されたロックバンドは大変少ない。どれだけ偉大なグループも、正しいラインナップを見つけ出し、有名になるための基礎を仕上げ、独自のサウンドを生み出すまでに何年もかかるものだ。しかし、マンチェスターのハシエンダで撮影された下掲の映像を観る限り、ザ・スミスは稀に見る“例外”だった。信じてもらえるかわからないが、この1983年2月4日のパフォーマンスは、彼らにとって結成から3回目のコンサートである。

ザ・スミスは初めてのギグを4カ月前に行っており、そのときのベーシストはデイル・ヒバートだった。そのあとすぐ、ジョニー・マーの親友であるアンディ・ルークが彼と入れ替わり、黄金のラインナップが揃ってから最初のショウを、マンハッタンというマンチェスターのゲイ・クラブで1月25日に実施している。そこまでの2回はモリッシーの友人、ジェイムス・メイカーがステージ上で踊っていたのだが、後者から1週間後に開かれたハシエンダにおけるギグで、バンドは彼抜きで演奏するという賢明な判断を下している。

モリッシーは最初のショウを行った時点で23歳。しかし、彼はバンド内だと年長者で、ルーク、ジョニー・マー、ドラマーのマイク・ジョイスはいずれも当時19歳だった。

スティーヴン・モリッシーとジョニー・マーが、ロックバンドを結成しようと決心したのは1982年5月のこと。彼らはただちに曲を共作しはじめ、ザ・スミスとしてライブ活動をスタートさせる頃には、1984年2月に鮮烈なデビューを果たすための“兵器庫”をすでに所持していた。

「ハロー」ハシエンダでのショウで、モリッシーはまず挨拶から入る。「僕らはザ・スミス。“スミス”じゃない、“ザ・スミス”」ショウでは「These Things Take Time」「What Difference Does It Make」「The Hand That Rocks the Cradle」「Handsome Devil」「Jeane」のほか、当時は「What Do You See In Him」というタイトルだった「Wonderful Woman」、デビューシングル「Hand in Glove」、「Miserable Lie」のそれぞれ初期バージョンが披露された。

数少ないオーディエンスが興奮のピークを迎えるのは、「Hand in Glove」の演奏が始まった瞬間だ。同曲が数カ月後にチャートを駆け上がっていくことも、ザ・スミスが過去30年で最も偉大なバンドの一つとなることも、この場にいた人々は知る由もない。この4人が一緒に活動した期間はあまりにも短く、ここから4年も経たないうちに、最後のギグがロンドンのブリクストン・アカデミーで開催されている。

ANDY GREENE

最終更新:7/17(水) 11:30
Rolling Stone Japan

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