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池田“やまびこ打線”が“甲子園のアイドル”荒木を粉砕!/夏の甲子園名勝負

7/18(木) 16:01配信

週刊ベースボールONLINE

いよいよ第101回大会を迎える夏の高校野球。1915年、つまり大正4年に始まり、昭和、平成という時代を経て、この夏が令和最初の大会でもある。昨夏、平成最後の大会となった100回までの長い歴史の中で繰り広げられた名勝負の数々を、あらためて振り返ってみる。

【画像】「最強池田」の象徴としてチームをけん引した水野雄仁

“甲子園のアイドル”荒木、最後の夏

 1980年の夏に決勝で横浜に敗れた早実。注目を集めたのは4試合を完封した1年生エースの荒木大輔(のちヤクルトほか)だった。その甘いマスクと確かな実力で人気は爆発。決勝で激突した横浜のエースは愛甲猛(のちロッテほか)で、“やんちゃ”で人気を集めた愛甲とは対照的に、アイドル的なフィーバーとなる。ゲーム後のバスには女性ファンが殺到する異様な光景は、当時は日常の風景だった。“大ちゃんフィーバー”は長い甲子園の歴史でも別格。そんな“甲子園史上最大のアイドル”は、その後も甲子園に出場を続ける。

 2年の春は初戦、夏は3回戦で、3年の春は準々決勝で敗退。人気が過熱していくことはあっても、優勝に手が届くことはなかった。そして3年の夏、82年の大会が泣いても笑っても最後の大会だ。荒木を擁する早実は宇治を荒木、石井丈裕(のち西武ほか)の完封リレーで完勝したのを皮切りに、星稜、東海大甲府を次々に破って、準々決勝へと勝ち進む。

 対するは3年ぶり出場の池田だった。その3年前、79年の夏は決勝にコマを進めたが、箕島に公立校では初の春夏連覇を許した池田。まだ知名度も早実には遠く及ばず、下馬評も早実が有利とするものが圧倒的だった。荒木の悲願に声援を送る女性ファンも多かっただろう。だが、初回から波乱が起きる。

 池田は1回裏一死、2年生で三番の江上光治が先制2ラン。2回裏にも3安打1四球で3点を追加してリードを広げる。投げては先発の畠山準(のち南海ほか)が1回表、2回表と走者を背負うも後続を断ち、3回表は三者三振、4回表は三者凡退。一方の荒木も3回裏からは粘りの投球で5回裏まで得点を許さない。荒木を援護したい早実は続く6回表、死球と連打で、ようやく2点を返した。

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最終更新:7/18(木) 16:14
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