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オランダ行きの切符を掴んだ18歳、中村敬斗。ガンバ宮本監督も驚いた「変化とターニングポイント」とは?

7/18(木) 5:35配信

SOCCER DIGEST Web

U-20W杯後に語った。「この経験を、無駄にしたくないんです」

 オランダ1部・トゥベンテへの期限付き移籍が決まったガンバ大阪のFW中村敬斗が、7月17日、パナソニックスタジアム吹田での移籍会見に臨んだ。壇上に上がった18歳は、少し緊張した面持ちでG大阪への感謝の気持ちを語り始めた。

「1年半という短い時間でしたけど、いろんな先輩方とともにプレーした時間は、僕にとって貴重な時間となりました。シーズン途中でクラブを離れるということは、申し訳ない気持ちもありますが、海外に挑戦したいという僕の決断を後押ししてくれたクラブに感謝しています」

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 プロ入り前は浦和レッズなど複数のJクラブ、さらに当時ドイツ1部のシュツットガルトなどからオファーを受けた。そんななか、高校3年生でG大阪に加入した中村。入団1年目はいきなりJ1開幕戦の2月24日・名古屋戦で途中出場してデビュー。3月14日のルヴァンカップ・浦和戦では、日本代表DF槙野智章をかわして約40メートルをドリブルで運び、そのまま衝撃のプロ初ゴールをマークするなど、そのシュート力とドリブルには高い潜在能力を感じさせた。一方で運動量、守備など多くの課題も露呈し、ルーキーイヤーはリーグ戦17試合1ゴールと目立った結果は残せなかった。

 ブレイクを期して臨んだ2年目の今季も、シーズン序盤はトップチームに食い込めず、J3での起用が続いた。しかしG大阪U―23の森下仁志監督の厳しい指導を受けて走力がアップすると、トップチームに食い込み始める。

 さらなる進化のきっかけとなったのが、5月から6月にかけてポーランドで行なわれたU―20ワールドカップだ。4試合すべてに途中出場するなか、無得点に終わり、チームはベスト16で敗退した。悔しさ、不甲斐なさとともに帰国すると「本当に変わらなきゃいけない。この経験を、無駄にしたくないんです」とつぶやいた。どこか幼さを残していた表情、そして目の色が変わったのは、この頃だった。

 苦手だった守備に対し、宮本恒靖監督が「本当に意識が変わった」と驚くほどに改善がみられると、指揮官は6月15日のジュビロ磐田戦で左ウイングバックの先発に抜擢。この試合をきっかけに、レギュラーを掴んだ。

「ガンバに入団した時は、自分の好きなプレーしかできていなくて、それで試合に出られなくなったりもした。宮本監督、實好監督(昨季のG大阪U―23監督、現京都サンガ・ヘッドコーチ)、森下監督にも厳しく指導されて、僕自身変われたと思う」

 3人の指導者たちから指摘され続けてきたことが、自分の武器を活かすためには必要不可欠だと消化できるようになった。ウイングバックとして守備のタスクも懸命にこなすなかで、高い位置でパスを受ければ果敢にドリブルで挑むプレースタイルは、試合を重ねるごとに磨き上げられていった。

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最終更新:7/18(木) 5:35
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