ここから本文です

ヴィクトリア女王生誕200周年、ハリウッドとタッグ組んだ展覧会がバッキンガム宮殿で

7/18(木) 21:21配信

ハーパーズ バザー・オンライン

イギリスの首都、ロンドンに位置するバッキンガム宮殿。世界で最もアイコニックな建造物のひとつであり、英国になくてはならない存在として知られるスポットだ。
バルコニーからのロイヤルファミリーのお手振りや公式晩餐会、授爵式など、さまざまな重要な場面の舞台としてこれまでに登場してきたバッキンガム宮殿。そしてこの夏、エリザベス女王の高祖母ヴィクトリア女王が、この空っぽだった王族の邸宅を、どうやってヨーロッパ随一のきらびやかな宮廷に変貌させたのかを辿る展覧会がスタートする。

【画像】イギリスで訪ねてみたいロイヤルな場所ベスト10

本展の目玉は、ボールルーム(舞踏室)にあり。画家ルイ・アーグが1856年に描いたこの部屋の絵が、デジタルプロジェクションと「ペッパーズ・ゴースト」と呼ばれる視覚トリックの一種により、まるで現代によみがえったかのような錯覚をもたらしてくれるそう。

室内では、ホログラムによる8人の男女がヴェルディの『椿姫』にのせて優雅にダンスを舞い、当時の室内装飾が壁に投影される。キュレーションにあたってハリウッドの制作会社とタッグを組んだそうで、隣接のボールサパールームでも、金色に輝く星やエキゾティックな鳥たちが投影され、壁にオリジナルの室内装飾が映し出されるのだとか。

「今あるなかでも最先端のテクノロジーを用い、新しいストーリーテリングの形を実現しました。まるで展示の中に入り込んだかのような体験ができます」と語るのは、本展のキュレーターであるアマンダ・フォアマン博士。

さらに、ステート・ルーム(公式諸間)にも見どころが。1838年、19歳のヴィクトリア女王が戴冠式で袖を通した見事な刺繍のドレスや、1851年に開かれた舞踏会「スチュアート・ボール」のために作られたドレスもお披露目される。このドレスについては、女王自身も日記で「美しく仕立てられた」と書き残している。

また、我が子の乳歯や、我が子の手足をかたどった大理石の彫刻などを入れた小箱など、女王のレアな思い出の品もお目見え。母親としての評判は決してよくなかったというヴィクトリア女王だが、キュレーターのルーシー・ピーターはこう話す。

「実際のところ、女王が嫌いだったのは妊娠そのものでした。母親でいることがイヤだったわけではなく、彼女は大変愛情深い人物だったのです」

「女王は子供たちのことを日記に書いたり絵に残したりしており、記念の品やお土産などもキープしていました。そういったことから、彼女の愛情がうかがい知れます」

展示されている品々は、「女王とアルバート公と9人の子からなる家族の家」、「国家的行事の中心」、そして「招待された一般市民が入れる場所」という、バッキンガム宮殿の3つの機能を教えてくれる。

「彼らが、この宮殿をどんな家にしようとしていたかが見えてきます」と言うフォアマン博士。

「そして公共スペースについても、単に美しい空間というだけではなく、一家の主として民衆に向けオープンにしたことも重要でした。女王と夫アルバート公がこうしたアプローチを始めるまでは、このやり方は、今の私たちが考えるような、一国の君主がすることではなかったのです」

1/2ページ

最終更新:7/18(木) 21:21
ハーパーズ バザー・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ハーパーズ バザー

ハースト婦人画報社

2019年9月号
2019年7月20日発売

特別定価:700円(税込)

1867年にNYで誕生した世界初の女性
ファッション誌『ハーパーズ バザー』。
厳選された情報を美しいビジュアルと
ともに発信しています。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事