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課題山積のツイッターは、どこへ向かうのか? ジャック・ドーシーが語った「曖昧な針路」

7/18(木) 18:13配信

WIRED.jp

創業時に予想しなかった“謝罪の旅”

Twitterをあるべき姿に戻し、健全な議論を促すプラットフォームのあり方を見つける──。ドーシーがこのふたつに公式に取り組み始めたのは、1年以上も前だ。

“謝罪の旅”に出た彼は、世界と各地の規制当局にこう伝えてきた。Twitterはまともではなくなり、悪い影響を与えるひどい状態になっていることを認識している。対策チームとともにツイッターを抜本的に立て直すつもりだ──。

こうした考えを今回のTEDでも繰り返し、Twitterのサーヴィスを見直したいと説明した。「いいね」ボタンをやめることもそのひとつだ。フォロワー数を太文字で強調しないようにする一方で、関心のあるトピックを目立たせるという。

Twitter上でやりとりされる内容を最大限にまで健全化する。そして、ユーザーがサイト上で怒りやいらいらを募らせるのではなく、知識を得ることに時間を費やせるようにする。このふたつを注力したい点として、ドーシーは繰り返し語った。

Twitterには問題が溢れかえっていることも認めた。しかし、それはツイッターが発足した13年前には予想だにしなかったという。彼は解決策を見出すため、努力を続けていくと語った。

ネットワーク力と危険性

こうした問題の解決が急務であることは、ドーシーがTEDに登壇する前から明白だった。

非白人系の移民でイスラム教信者であるイルハン・オマルは、殺害を予告する脅迫が増えたとツイートした。彼女はミネソタ州選出の下院議員だ。脅迫は、トランプ大統領がある映像をツイートしたあとに増えたという。その映像とは、オマルによる演説と9.11の同時多発テロの場面を組み合わせたものだった。オマルに対する脅迫の多くは、この直後から始まった。

また、ノートルダム大聖堂の火災が19年4月15日に発生すると、その焼失を嘆くツイートがリアルタイムで寄せられた。こうした一方で、炎が大聖堂の尖塔を包み込むや否や、フェイクニュースやヘイトスピーチもツイッター上で拡散している。

オマルが深い悲しみをツイートすると、殺害を予告するリプライはさらに増えた。Twitterがもつネットワーク力と、その危険性の双方が示された格好だ。

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最終更新:7/18(木) 18:13
WIRED.jp

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