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「口だけ達者な野党、まるで税金ドロボー」会社員の不満に佐藤優が答える

7/18(木) 15:51配信

週刊SPA!

― 連載「佐藤優のインテリジェンス人生相談」―
“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

口だけ達者な野党に不満がある!

★相談者★やっかみ男(ペンネーム) 会社員 男性 56歳

 今年4月に行われた統一地方選、我が街でも県議選、市議選がありました。私は両方とも自民党候補に一票を投じました。入れたい人はおらず、野党は言っていることと行っていることに乖離が見られ、不毛の選択というのが本音です。野党は批判の口は達者ですが、そればかりで具体案を唱えません。

 この体質は何ともしがたいものです。国民のためというより、一サラリーマンのように保身に汲々と徹し、とにかく議員バッジを手放したくないとの魂胆が見え隠れしているのは明白です。こんな感じで2大政党制をとのお題目は有権者をあまりにも舐めてバカにしているのではないでしょうか? 政治屋に血税をかすめ取られている気持ちです。

◆佐藤優の回答

 私も現在の野党は頼りないと思います。自民党と同様に「全体の代表」になろうとするからです。政党を英語で「ポリティカル・パーティ」と言いますが、「パート」が部分を表すように、政党とは社会の一部の利益を代表する結社です。それが、公明党と共産党以外は、全体を代表する「権力党」の発想です。その結果、選挙は単なる権力闘争になってしまいます。

 国民は積極的に自民党を支持しているのではないと思います。政権交代が起きると大混乱が生じる可能性があるので、消極的に自民党を支持しているのです。自民党の場合、地方議員は自分の後援会をつくっています。国会議員では自前の後援会を持っていない人が多いです。

 選挙は、地方議員の後援会と公明党の支持母体である創価学会に依存しているというのが実態です。こういう国会議員のメンタリティは、サラリーマンに近いです。一方、政治家は落選したときのことが怖いので、歳費をため込む傾向があります。野党でも、自前の後援会を持っている人は少なく、大多数は連合(労働組合)の組織票をあてにしています。地方議員の場合は、風頼みの人も多いです。

 現在、野党に必要なのは、はっきりした政治哲学です。国民民主党と立憲民主党の両党の政治家から頼りにされている井手英策・慶應義塾大学大学院教授がこんな指摘をしています。

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最終更新:7/18(木) 15:51
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