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ゆずポンが黒い! ミツカンのネット通販限定商品が相次ぎヒット

7/18(木) 6:00配信

日経クロストレンド

 ミツカンのLOHACO限定デザインの商品が次いでヒットしている。50~60代のユーザーが多かった既存商品を30~40代に向けるため、LOHACOと組んで新しいパッケージデザインを採用した他、販売データやレビューを分析して改善を重ねたからだ。

【関連画像】「ミツカン ビネガードリンク くろずりんご デザインボトル」は発売するとすぐに完売し、追加生産を行ったほどヒットした

 「当社の主な購買層は50~60代なので、もっと若い世代にも商品を試してもらいたい」──。こんな考えからミツカンは2016年から毎年、「暮らしになじむ」をテーマにしたLOHACO限定デザインの商品を開発している。ミツカンは食酢やポン酢、酢ドリンク、つゆ・鍋つゆ、料理酒などを量販店を中心に展開しているが、市場拡大を図るためには既存のユーザーだけでなく、新しい世代にアピールする必要があると判断した。

 そこで30~40代の女性をユーザーとするLOHACOと組んで新しい商品を開発し、新しいパッケージデザインにも挑戦した。「当社が狙う新しい購買層とLOHACOのターゲットが一致していた他、狙った相手に向けて商品が届いているかなどをデータで確認できることもLOHACOに参加した理由だ」と、ミツカンのMD本部デジタルマーケティング部EC課の渡辺雅子氏は言う。16年から18年にかけて3回、ミツカンはLOHACO限定の商品を共同開発してきた。LOHACOの販売データやユーザーからのレビューの意見も分析して毎年、商品を見直していった。そうした知見がミツカンのものづくりを変えようとしている。

●ゆずらしさがないデザインで2~3倍も売れた

 16年の初回に渡辺氏は、既存商品のポン酢「ミツカン かおりの蔵 丸搾りゆず」のパッケージデザインを見直した。一般に「ポン酢は鍋」というイメージが強く、ポン酢が売れるのは鍋シーズンの冬が多い。だが入っているゆず果汁の量が多いため、「鍋だけではなく、サラダやカルパッチョなど洋食にも使えるはず。シーズンを問わず幅広く使ってもらえる調味料として自信があり、食卓に並べられる機会をもっと増やしたいと考えた」(渡辺氏)。

 まずは試してもらう最適な量として、既存商品の360ミリリットルに対し、150ミリリットルと少量タイプにした。さらに一見してもポン酢と分からないように、黒を基調にしたモノトーンのデザインを採用している。鍋だけでなく、どんな料理にも合うイメージにするためだ。

 「黒いデザインで商品化したい」と男性の上長に報告したところ、「これでは何の商品か分からない」「ミツカンらしさがない」などの意見があったという。しかしターゲットに近いミツカンやアスクルの女性社員にアンケートを取った結果、このデザインへの支持が集まったため「ミツカン かおりの蔵 丸搾りゆず デザインボトル」として販売にこぎつけた。

 16年10月から1年間だけLOHACO限定で販売したところ、直後の1カ月間の売り上げが既存商品の約4倍になり、その後も2~3倍の売れ行きを示した。中身は変えておらず、容量当たりの単価は通常商品より高い。それにもかかわらず、買ってくれる人が多かったのはなぜか。理由を探るためにレビューの意見を分析した結果、ユーザーはデザインに価値を感じていたことが分かったという。

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最終更新:7/18(木) 6:00
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