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3回戦突破の大船渡・佐々木朗希 今後の見通しは……

7/19(金) 10:57配信

週刊ベースボールONLINE

 夏本番。いよいよエンジンがかかってきた。

 一戸高との岩手大会3回戦(7月18日)で先発した大船渡高・佐々木朗希は6回参考ながら1四球、13奪三振でノーヒットノーランを達成。試合は10対0の6コールドで4回戦進出を決めている。

【画像】163キロ右腕・佐々木朗希のすべてを受け止める女房役の左手

 遠野緑峰高との初戦(2戦)では2回を投げて、最速147キロの「試運転」。この試合は初回から150キロ超を連発すると、2回にはこの日最速の155キロをマーク。追い込んでからのギアチェンジは圧巻であり、分かっていても当たらない規格外のレベルにある。今後、さらにステージが上がれば、球速も比例して上がっていくはず。本人は意識しないというが、無意識のうちにテンション最高潮の160キロ超も見られるかもしれない。

 4回戦は春準優勝でシード校の盛岡四高。中1日で迎えるこの一戦が一つのヤマ場と言えるだろう。とはいえ、大船渡高は春の県大会初戦敗退の面影はなく、一戦ごとに力をつけている印象。佐々木が「この仲間と甲子園に行きたい」という思いが当然、チームメートにも届いており、一体感は高まるばかりだ。

 昨夏は吉田輝星(日本ハム)を擁した金足農高(秋田)が甲子園準優勝と旋風を巻き起こした。県立校で、絶対的エースをメンバー全員で援護しようとするチームカラーは、大船渡高とかぶる部分があり、佐々木も意気に応えようとテンションが上がっている。

 さて、この日は「波乱」があった。今春のセンバツに出場した強豪・盛岡大付高が一関工高との3回戦で敗退。大船渡高が順調に勝ち上がれば、準決勝で同校と対戦する可能性があっただけに、今後の大会の展開を大きく左右するかもしれない。

 ただ、大船渡高にとって35年ぶりの甲子園までの道のりはまだ、3分の1が終わったのみ。残り4戦。過去に成長痛などで苦しんだ佐々木の起用法について、大船渡高・國保陽平監督はこれまで慎重な姿勢を貫いてきた。夏もその方針は変わらないというが、4回戦(20日)と準々決勝(21日)はこの夏初の連戦となる。負ければ終わりの夏。控え投手が先制を許し、追う展開は回避したいところ。やはり、先発は佐々木で、試合の流れを作ってから救援陣に託すのが賢明だろう。

 準々決勝を突破すれば、23日に準決勝、24日に決勝という過密スケジュール。國保監督は「(佐々木の)将来がありますので……」が口グセ。先発投手は当日の朝に決断することが多く、眠れない日々が続いていきそうだ。

写真=川口洋邦

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最終更新:7/19(金) 11:20
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