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「ヤンチャぶりが改善された選手も」日本ハム育成ディレクターの若手育成論【後編】

7/19(金) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

甲子園のスターを数多く獲得してきた。ダルビッシュ有、中田翔、大谷翔平、そして今年は吉田輝星。そんな日本ハムにおいて、2011年から勇翔寮選手教育ディレクターとして人材育成に携わってきたのが本村幸雄氏だ。神奈川・光明学園高の元体育教師という異色の経歴の持ち主。同氏の教育論に迫った。

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「門限はあるが点呼は取らない」

――寮の規則もあると思いますが。

本村 寮則があります。ただ、ウチは禁止の一点張りではないんですよ。自分で責任を持って行動させていきたいので。もちろん時間提示はしています。たとえば寮の門限は平日ですと翌日にゲームがあるときには10時30分。休前日だけ12時。門限はあるんですけど、点呼を取るということは、ウチはいっさいやらないです。

 結局、なぜ時間を決めているかということを考えてほしいんです。10時半ということは、次の日にゲームがあって、そこで帰ってこなければ野球に支障が出るわけじゃないですか。そこを考えたら門限がなくても平気ですよね。ただ、その目安として10時半までに寮に入って明日の準備をしてくださいという。実際、ほとんど外出する人間はいません。たとえばイースタンの6連戦中のどこかで食事に出かけるという選手は育成対象選手の中ではいませんね。制約を設けているところはあるんですけど、自分で守る、自分で決める行動をさせるようにしています。

――縛っているわけではないのですね。

本村 正直、学校教育でもそうなんですけど、禁止にすることは簡単なんですよ。これ禁止、あれ禁止。でも、それが本当に教育かといったらそうじゃないと思うんです。じゃあ、そのルールがなくなったらおそらく野放しになってしまう。それまでルールで締め付けていただけなので。ファイターズはそういうことをしたくないという球団で、栗山(栗山英樹)監督も「自分で考えろ」という方ですので。

――そういうスタンスというのは、選手を信じないとなかなかできないと思います。

本村 そこは信頼関係なので。あの監督さんがいて、いまのファイターズはみんなで頑張っていこうという面が見られるので、手前みそですけど、ホントに素晴らしい球団だなと思いますよ。

――いまの時代はそういうほうがむしろいいのでしょうか。

本村 子どものころから怒られて育っている選手はあんまりいないと思うんです。ただ、強豪校から来ている選手は、話を聞くとそれなりに叱られています。ですけど、昔の理不尽な叱り方はされてないですよね。それこそ僕らの現役のころのように、上からのトップダウンで、監督さんが怖くてビクビクしながらやるという時代ではないので、比較的やりやすいと思います。

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最終更新:7/19(金) 11:36
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