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新リーダーのための「リーダーシップ」理論

7/19(金) 6:06配信

サライ.jp

「リーダーシップ」理論にはさまざまなものがある。どのような「リーダーシップ」理論を採るのが一番いいのだろうか? リーダーシップとマネジメントに悩む、すべてのビジネスパーソンのためのノウハウサイト「識学式リーダーシップ塾」から、「リーダーシップ」理論の基本を学ぼう。

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あなたに合う「リーダーシップ」の理論は? リーダーシップ理論の要素と変遷

組織で上に立つ人間にはリーダーシップが求められています。とはいえ、性格的になかなか上手くリーダーシップを発揮できない人も多いでしょう。しかし、リーダーシップの種類とは一つではありません。実はこれまでに多くのリーダーシップ理論が発表されていて、そのどれが合うのかは、その人の立場や性格によって変わるとされています。まずはそのリーダーシップ理論の要素と、その時代による変遷を見てみましょう。

初期のリーダーシップ理論は、偉人や英雄をリーダーとして取り上げ、その性格、行動や役割、状況に応じて異なるタイプといった点を取り上げるものでした。例えばイギリスの歴史家ThomasCarlyleの「英雄崇拝論[1]」では、ナポレオンらについて分析をしています。

20世紀に入ると、リーダーの素質は先天的なものなのか後天的に獲得された性質なのかという議論が始まります。初期は先天的だとするする研究が多く、「偉人説」「特性理論」といったものが支持されて来ました。例えば南カリフォルニア大学リーダーシップ研究所教授などを歴任した経営学者で、「本物のリーダーとは何か[2]」の著者としても有名なWarrenGamalielBennisは、90名の成功したリーダーにインタビューを行うなど、リーダーに必要な資質を特定するべく「特性理論」を研究していました。

一方、特性を身につけるというのはなかなか難しい上、結局は少ない人数から特性を導き出すのには無理もあるため、むしろリーダーシップを特徴付ける活動や行動に焦点を当てる研究が1960年代以降進みました。リーダーシップ・スタイルを5つに分類する「マネジリアル・グリッド」や、リーダーシップの主な機能(計画を立てる、立ち上げる、コントロールする、支援する、情報を提供する、評価する)と責任分野(業務、チーム、個人)に焦点を当てた、行動中心型リーダーシップなどです。

こういうことがわかってくると、リーダーを取りまく環境の変化によって、同じ人物でもリーダーとして上手く行く場合と行かない場合があることがわかってきました。

これが「SL理論」や「コンティンジェンシー理論」です。

例えばSL理論に深く関わったPaulHerseyとKennethH.Blanchardは「入門から応用へ行動科学の展開[3]」の中で、リーダーシップには状況によって使い分けられ、独裁的スタイルの「指示型」、コーチングのようなスタイルの「説得型」、フォロワーと共同で意志決定を行う「参加型」、そしてタスクのみ設定して実行はフォロワーに任せる「委任型」の4つのスタイルがあるとしています。気をつけるべき点としては、どれかができれば良いのではなく、あくまでも4つを状況に応じて使い分ける必要があります。

リーダーが組織を変革する事の重要性が認識されるようになったのは1970年代に入ってからです。政治史の研究家だったJamesMacGregorBurnsは「Leadership[4]」の中で、リーダーとフォロワーの間に相互にメリットが存在する「交換型リーダーシップ」と、両者がお互いに動機を理解し合い、刺激し合うことで新たなレベルに達することができる「変革型リーダーシップ」の2つがあるとしました。

ここから組織変革におけるリーダーシップ論が発展し、後述する「ティッピング・ポイント・リーダーシップ」や、心理学者のDanielGolemanらが提唱する心の知能指数「EQ」などが生み出されてきました。

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最終更新:7/19(金) 6:06
サライ.jp

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