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出場校ルポ(1) 清水桜が丘高校が目指す「全国の匂いのするチーム」前編

7/19(金) 17:20配信

ベースボール・マガジン社WEB

7月25日に開会式が行なわれるインターハイの男子サッカー競技。翌26日から1回戦が始まる。今大会の静岡県代表は4年ぶり2回目の出場となった清水桜が丘高校。全国優勝を12回も成し遂げ、名選手を何人も輩出してきた清水商業高校が2013年に庵原高校と統合してできた高校だ。17年度の『全国高校サッカー選手権大会』には現在の高校となって初めての出場を果たしている。名門の名を受け継ごうと戦う者たちの思いを聞いた。その前編をお送りする。

清水桜が丘高校が目指す「全国の匂いのするチーム」後編

(出典:『サッカークリニック』2018年8月号

新しい校名で戻ってきた選手権 響き渡った『清桜サンバ』

 2017年度『全国高校サッカー選手権大会(以下、選手権)』の静岡県大会決勝。清水桜が丘高校は、先制されながらも前半終了間際に当時の1年生FW松永颯太のゴールで同点に追いついた。テクニシャンぞろいの静岡学園高校にボールを保持される時間帯が長かったものの、清水桜が丘の選手たちは相手の得意なドリブルに置き去りにされないように徹底的について行く。そして縦パスのコースを切り、入って来たボールに対して厳しく当たって攻撃の起点をほとんどつくらせなかった。ボランチの2人がセカンド・ボールを献身的に拾い続けたこともあり、静岡学園の攻撃を100分間しのいだ。清水桜が丘は同点のまま迎えたPK戦を4 -3で制し、全国大会への出場を初めて決めた。

 選手権優勝3回、インターハイ優勝4回、高円宮杯全日本ユース(U -18)選手権優勝5回の歴史を持ち、GK川口能活、MF小野伸二(現在は北海道コンサドーレ札幌)、名波浩、藤田俊哉、風間八宏(現在は名古屋グランパスの監督)ら、数々の名手を輩出した清水商業高校が、13年に庵原高校と統合してから初めてとなる、選手権出場だった。

 決勝の会場であるエコパスタジアムに鳴り響く清水桜が丘の校歌を聞いた大瀧雅良・総監督(当時は監督)は「後ろを振り返っても仕方がないですから。前を向いていかなければいけません。校歌も変わって、いつまでも以前の校歌を歌っているわけにもいきません。『前へどう進むか』が大切なのです」と語っていた。

 迎えた17年12月31日の選手権1回戦、清水桜が丘は高川学園高校(山口県)にPK戦の末に敗れてしまう。それでも、スタンドではかつて選手権の会場を沸かせた『清商サンバ』を受け継ぐ『清桜サンバ』が何度も響き渡り、清商時代からのファンが選手たちの勇姿を目に焼きつけていた。

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最終更新:7/19(金) 17:20
ベースボール・マガジン社WEB

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