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<インターハイ開幕直前!> 出場校ルポ(1) 清水桜が丘高校が目指す「全国の匂いのするチーム」後編

7/19(金) 17:24配信

ベースボール・マガジン社WEB

7月25日に開会式が行なわれるインターハイの男子サッカー競技。翌26日から1回戦が始まる。今大会の静岡県代表は4年ぶり2回目の出場となった清水桜が丘高校。全国優勝を12回も成し遂げ、名選手を何人も輩出してきた清水商業高校が2013年に庵原高校と統合してできた高校だ。17年度の『全国高校サッカー選手権大会』には現在の高校となって初めての出場を果たしている。名門の名を受け継ごうと戦う者たちの思いを聞いた。その後編をお送りする。

清水桜が丘高校が目指す「全国の匂いのするチーム」前編

(出典:『サッカークリニック』2018年8月号)

日頃の取り組みを信じる 躍進の可能性は十分にある

 昨年(18年)度は過去最多となる50人以上の新入生が入部したが、全国制覇を本気で目指して清水桜が丘の門を叩いて来る選手は以前に比べて少ないだろう。だが、3年かけてじっくりと「勝つための手段」を学んだ選手たちは2年後の選手権で追いつき、逆転することもできている。

「『人でサッカーをする気はない』、『いい選手が入って来ないなど、人に頼る気もない』と選手たちにはいつも話しています。『手段』を持ってこそ、サッカーで勝てるのです。手段を持たない選手はやはり信用できません。『どうやって全国へ行くんだ?』と聞いたときにただ、『頑張ります!』と答えるだけの選手はあてにはなりません」(片瀬監督)

 片瀬監督は対戦相手のスタイルを主に、3つに分類している。「ロングボールを起点に拾って攻めるパワー型」、「ドリブルを多用するテクニカル型」、そして「ポゼッション型」の3つだ。

 例えば、パワー型のチームに勝つために、「相手よりも先に跳んで落ち際に頭で叩く」というチーム独自のヘディングを身につけさせている。また、ドリブルを多用するチームに勝つために、相手のドリブルに辛抱強くつき、足の出し方を考えながら対応することを身につけている。さらにポゼッション型のチームに勝つために、横パスは出させてもいいから、縦パスには厳しくいく守備を身につけている。

 全国大会に出場しても強豪に競り負けるなど、現在は他の静岡県勢同様に結果を残すことができていない。ただし、一流選手では決してなくても、「勝つための手段」を身につけて表現でき、近年で言えばMFの風間宏希(現在はFC琉球)やFWの風間宏矢(現在はFC岐阜)、白井海斗(現在は順天堂大学)といったタレントを擁した世代は、全国でも十分に勝負できるチームになっていた。

「『結果を出していないじゃないか』と言われるのも分かります。しかし、私としてはいろいろなことをやった上での結果です。例えば、『全国優勝するかもしれない』というチームが全国に50チームあるとしたら、その中に常に入っているとも思います。

 選手たちにはよく『全国優勝を狙っていないだろ? 俺は狙っているぞ』と言うのですが、彼らがそれほど思っていないのが残念です。やるべきことを徹底してやれればいいのですが……。良い選手というのは『今、すべきこと』というのを間違えたりはしません」(片瀬監督)

 日頃取り組んでいることを信じて戦えるようになれば、躍進を果たす可能性は十分にあると考えている。

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最終更新:7/19(金) 17:24
ベースボール・マガジン社WEB

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