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「一球入魂タイプ」じゃない会社員こそ自由になれる理由とは

7/19(金) 11:00配信

文春オンライン

断らない「決断」の強さ

成毛 柳瀬さんの場合、決断は決断でも、断らない「決断」。これは何かあるな……。もしや、誰かからの影響ですか。

柳瀬 みうらじゅんさんです。仕事でご一緒したこともあるんですが、昔から大好きで。みうらさんが雑誌のインタビューで「仕事は選ぶな」とおっしゃっていたのを非常に気に入って、以来、それを意識し、仕事は決して選ばないようにしています。みうらさんの親友であるリリー・フランキーさんも、若いときに書いたコラムで「仕事は選ばない」話をしていました。今や俳優として大人気ですが、元はイラストレーターやコラムニストで、『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』(新潮文庫)ではミリオンセラー作家。リリーさんも外から声をかけられて、なんでもやった先に、いまの立ち位置があるのだと思いますよ。

成毛 選ばないという「決断」をしている人、いますよね。来た仕事は断らない。意識高い系が抱きがちな夢と希望、そして目標みたいなものはまったく持ち合わせず、目の前のことをする。誰かから与えられた仕事を、ブツブツ言いながらやっているうち、面白くなる、ということもありますし。柳瀬さん、ここまでキャリアプランを必死に練って、ということは全然なかったわけですよね。

柳瀬 まったく。あらゆる仕事は面白いと思えば、大抵は面白いし、つまらないと考えたら、大抵つまらない。たまたま、そのときに居合わせた人や組み合わせで面白いときもあればつまらないときもある。つまらないときはさっさと退散して、映画を見にいったり、誰かと飲みにでも行けばいい。

成毛 そうだよね。与えられた仕事が面白くないなら、その間、見えないところで遊んでいればいい。見ないふりをしているうち、状況が変わるだろうと。そういう考え方は大事。サラリーマンにとって、それが一つの正解だよね、きっと。

柳瀬 自分というのは、マーケット全体からすれば、ものすごく小さな存在。だからどの仕事を選んだところで、基本的にはその人一人のサイズからしか始まらないわけです。仕事を選ぶ権利を持つ人は、そのジャンルでの「天才」であることが前提。でもほとんどの人は僕も含めて「凡人」。だから「仕事を自由に選べる」というのは、そもそもどこかで勘違いした考えだと僕は思っています。

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最終更新:7/19(金) 11:00
文春オンライン

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