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「肩書と名誉にこだわる女」山東昭子、参院議長の夢と失言癖

7/19(金) 6:30配信

文春オンライン

 参院選後に見込まれる内閣改造。菅義偉官房長官や麻生太郎財務相ら中核は続投が有力視される中、地味ながらも注目されるのが三権の長の一角、参院議長人事だ。2016年から同職を務めてきた伊達忠一氏が引退。後継候補としては、安倍晋三首相の出身派閥である自民党細田派の橋本聖子党参院議員会長の名も囁かれるが、「最近は入閣も断っている。議長も拒否するだろう」(細田派秘書)。

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 本命視されるのが、今回の参院選で史上最多となる8回目の当選を目指す山東昭子元参院副議長(77)だ。女優や司会者として活躍後、田中角栄氏に誘われて1974年、32歳で初当選。2015年には大島理森氏の衆院議長就任を受けて大島派を引き継ぎ、“女性初”の派閥領袖として話題になった。

 政治部デスクが言う。「先日喜寿を迎えた山東氏が今回も参院選に出たのは議長になるため。その一点です」。07年の参院選では自民党が惨敗、議長には民主党の江田五月氏が就任し、山東氏は副議長になった。肩書と名誉にこだわる山東氏は「元副議長」と呼ばれることがずっと不満だったのだ。今選挙での当選も確実視され、長年の悲願への道筋が見えつつある。

 政治部記者は「山東氏は権力闘争とは無縁で安倍首相にとっては無害でしょうが、唯一心配されるのは失言です」と語る。3年前には障害者施設での殺傷事件をうけて「犯罪をほのめかす人にGPSを埋め込むようなことを議論すべき」と発言。2年前には党の幹部会合で「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と述べて、批判を浴びた。「他にも細かな失言は数多い。悪気のない“天然”の発言なのだが、いかんせん時代の変化に気付いていない」(前出・記者)。

 そんな山東氏が今も周囲に語るエピソードがある。80年代半ばに党婦人局長だった際、青年局長だった麻生太郎氏とともに、女性支持者の会合に参加。麻生氏が、革新の美濃部亮吉元東京都知事をあげつらい、「女性が美濃部を支持した。女性に選挙権を与えたのが失敗だった」と語ったことを披露し、いまや自らが麻生派幹部であるにもかかわらず、「麻生さんには怒りが消えない」と漏らすのだ。

 議長になれば益々発言の重みが増す山東氏。TPOにそぐわぬ失言が飛び出す恐れは少なくない。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年7月25日号

最終更新:7/19(金) 6:30
文春オンライン

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