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また昔のように高くなる可能性も!? 「相続税」の基礎知識

7/19(金) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

日本経済の成長・下降に合わせ、度重なり改正される「相続税」。平成27年には、基礎控除の引き下げ・相続税率の引き上げが行われ、対象範囲が大幅に広がりました。けれども、相続税の算出方法は難解であり、理解するのも一苦労という人も多いです。そこで本記事では、円満相続税理士法人の橘慶太税理士が、専門語ばかりで難解な相続を、図表を用いてわかりやすく解説していきます。

難しい表現になりがちな「相続税の税率」

突然ですが、相続税の税率は何パーセントでしょうか? ずばり最低10%から最高55%です。[図表1]が国税庁から公表されている相続税の税率表です。

この表を見た人のほとんどが「遺産の10~55%も払うのってひどすぎない?」と、感じることでしょう。では早速、先ほどの税率表を見ながら、相続税を計算してみます。

たとえば、財産1億円を持っている人が亡くなったとします。相続人は子ども1人です。そうすると、1億円以下の税率は30%で、控除額というのが700万円あるから……

1億円×30%-700万円=2300万円

「これが相続税か、たけぇー‼」と思いきや、正解は、1220万円です。実は、相続税は、遺産の金額にダイレクトに税率をかけて計算するわけではありません。税率をかけるまでには様々なプロセスがあるので、みなさんが考えているより相続税はだいぶ少なくなります。

国税庁のホームページに、相続税の税率の解説がありますが、これを読んで一発で理解できる人は天才です[図表2]。普通の人は理解不能でしょう。チャレンジ精神旺盛な人は試しに読んでみることをおすすめします(旺盛じゃない人は読み飛ばしましょう)。

そこで本記事では、正しいけど難しい表現になりがちな相続税の税率をわかりやすく解説していきます。

■相続税の税率をかけるまでの流れ

相続税の税率をかけるまでには、3つのステップがあります。

1.亡くなった人の遺産の時価を集計します

2.そこから、「基礎控除」という誰でも一律に引ける金額を引きます

3.基礎控除を引いて余った部分を、各相続人が、「仮に法定相続分で相続したもの」とみなして、各相続人に配分します

以上のように進めていき[図表3]、そのうえで、配分された金額に相続税の税率をかけて、相続税を計算します[図表4]。

そして、各相続人で計算された相続税を合計して、家族全体での相続税を計算します[図表5]。

そして家族全体での相続税を計算し終わったあとに、今度は、各相続人が実際に相続した割合に基づいて、相続税を分配し、この金額をそれぞれの相続人が納税することになります[図表6]。

と、このような非常にまどろっこしいプロセスを経て相続税は計算されます。

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最終更新:7/19(金) 8:00
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