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日本は「民主主義」なのか? この時代に生きる我々がすべきこと

7/19(金) 15:29配信

HARBOR BUSINESS Online

「いよいよはじまった」。宮崎駿監督の言葉の重さ

 前に記事を書いてから、だいぶ時間が空いてしまった。筆者のことを覚えていない人がほとんどだろう。そこで少しだけ、前回のおさらいをしておきたい。前回の記事は、現在の日本の政治が、安倍首相の周囲による「人事権支配」を憂うものだった。キャリア官僚に対する、内閣人事局を通じた不透明な人事権の行使によってキャリア官僚たちが震え上がっているという背景の下で、統計データ収集方法の変更が行われたこと、そうした人事権支配による統計データの操作は、ソ連、中国、メキシコといった一党独裁体制においても見られる、というのが、前回の趣旨だった(「厚労省の統計不正、政党独裁体制との不気味な共通性」『ハーバービジネスオンライン』2019年5月21日)。

 この問題を考えるとき、最初に思い出すのは、日本を代表するアニメーション・スタジオ、スタジオ・ジブリの宮崎駿氏と鈴木敏夫氏に密着したドキュメンタリー番組『夢と狂気の王国』である(監督・砂田麻美、2013年)。当時、ゼロ戦を開発した堀越二郎氏を題材にしたアニメーション映画『風立ちぬ』を作成していた宮崎・鈴木両氏は、次のような会話を交わす。

 鈴木敏夫「あとねえ、ちょっと締め付けがすごくなってきたんですよ」「NHKをはじめこういうことをやっちゃいけない、ああいうことをやっちゃいけない」「先回りして」「映画作るときもドラマつくるにもその問題には触れない」「民放も全部なんですよ」。

 鈴木氏は、数百億円規模のカネが動く宮崎駿のプロデューサーとして、有名である。メディアの人間と接触することが多い鈴木が、映画の中でボソリと漏らしたこの言葉には強い印象を受けた。

 宮崎氏駿は言う。

宮崎「怒涛のごとく右傾化しようと思っているんですね」
鈴木「自由に作れるのは、ここまでですね」

 最後に、宮崎駿がこの会話を引き取る。

宮崎「ある意味では、僕なんかがやってきた50数年は終わったんです」「さて、いよいよはじまったんですね」。

 このドキュメンタリーの公開から6年が経った。「いよいよはじまった」という宮崎氏の言葉は、筆者には重く響く。

 では、ソ連や共産党のような一党独裁体制と現代の日本に似ているところがあるならば、日本は実際に一党独裁体制なのだろうか。独裁体制なのだろうか。本記事は、この問題を考えてみたい。

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最終更新:7/19(金) 15:29
HARBOR BUSINESS Online

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