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磐田加入のMF今野泰幸、“寡黙で熱い男”の決意 「絶対に貢献できると思った」

7/19(金) 12:01配信

Football ZONE web

横浜FC移籍の中村俊輔と入れ替わるように、攻守の切り替え改善を期待されて加入

 ジュビロ磐田にまた1人、日本代表としても活躍してきた経験豊富な名手が加入した。横浜FCに移籍したMF中村俊輔と入れ代わるように不調にあえぐチームへとやってきたのは、MF今野泰幸。1日に就任した鈴木秀人監督が現役時代に着けていた2番を背負い、J1残留に貢献すべく18日から練習に合流した。

 ガンバ大阪に7年半在籍し、その強豪時代を支えたMFにとって、シーズン途中での移籍は「自分自身想像していなかったこと」だと言う。「本当に居心地がよかったし、仲間と別れるのは辛かった。夏に移籍することはまったく考えていなかったので、こうなったことは自分でも少し驚いている」と、加入会見で語った。

 高校2年生のときに、今野は磐田の練習に参加。「豪華なタレント揃いでとても緊張した」と振り返るかつての強豪クラブへの、36歳での移籍。決め手となったのは、オファーに込められた期待と熱意、新しいことにチャレンジして人間的にも成長したいという思い。そして、「(練習に参加した)あの頃のような華やかなサッカーをジュビロが取り戻す過程での力になりたいし、取り戻せると思っている」という強い気持ちだ。

 得点不足と失点の多さという今季の問題点を改善するためにクラブ内で協議し、ボランチを主戦場とする今野獲得に乗り出した服部年宏強化部長は、「我々が求めたのは、チームのために戦えて、ゲームをコントロールできバランスが取れる選手。さらに、個人でボールをしっかり奪い切って、良い守備から良い攻撃につなげられる選手。それができるプレーヤーとして選んだ」と補強の意図を語った。

 守から攻へ。攻から守へ。根幹的な課題となっている“トランジション(切り替え)”の整備と強化が、新加入のMFが担う最も大きな役割となるようだ。

「バンバン得点を取れるわけではないし、スルーパスを何本も出せるわけではないけれど…」

「攻守の課題を解消するために自分の力を必要としてくれていることは、心に響いたし、そこにトライしてみたい。自分がバンバン得点を取れるわけではないし、スルーパスを何本も出せるわけではないけれど、しっかりコミュニケーションを取って良い形を作っていきたい。守備では自分で積極的にボールを奪うことを意識しながらも、チーム全員で協力して強固な守備ブロックを作りたい」

 そう語る今野は、昨季終盤に9連勝して残留したG大阪での経験を踏まえ、次のように意気込む

「結果が出ないとどうしても恐怖感が生まれて、プレーが縮こまって躍動感が失われてしまう。何年もプロ生活を続けてきて、サッカーに関していろいろ考えるようになったけど、自分はどちらかと言うと本能的にプレーして戦って、勝利のために全力を出すというのが持ち味。試合に出ても出なくても、練習からがむしゃらに取り組んで、声を出してコミュニケーションを取り、雰囲気を良くしてサッカーの楽しさや積極的にプレーする気持ちを盛り上げていきたい」

 J1残留を目指す磐田への、「ジュビロでプレーをすることを想像して、絶対に貢献できると思ったし、残留できると思ったから決断した」という、寡黙で熱い男の加入。チームがどう変わるのか、注目される。

高橋伸子 / Nobuko Takahashi

最終更新:7/19(金) 12:01
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