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【一問一答】テレビ広告の「 キャッシング 」の制約とは? : アドレサブルTV広告の課題

7/20(土) 12:11配信

DIGIDAY[日本版]

テレビ広告のバイヤーとセラーはどちらも、世帯単位でターゲティング可能な広告の数を増やしたいと考えています。しかし、それを実現するには、いくつもの課題を乗り越えなければなりません。

もっとも顕著な課題は、アメリカにおいてアドレサブル広告向けのテレビ広告インベントリー(在庫)が不足していることです。アドレサブルTV広告の供給が増え、有料テレビプロバイダーだけでなくテレビネットワークがそのインベントリーを販売するようになれば、アドレサブルTV広告の需要も増加すると思われます。ただし、需要の増加は広告の増加を意味します。そして、広告の増加は、インベントリーを即座に補充する既存の保存方法、つまりキャッシングを改良しなければならないことを意味します。

デジタルマーケティングの新語を解説する「一問一答」シリーズ。今回は、テレビ広告の「キャッシング」の制約について解説します。順を追って説明しましょう。

──まず、テレビ広告のキャッシングとは、なんですか?

テレビ広告のキャッシングとは、人々が従来型テレビを見ているとき、コマーシャル枠に広告を挿入するため、アドレサブルTV広告を保存しておく方法のことです。現在、これらの広告はケーブルテレビや衛星テレビのプロバイダーのデジタルビデオレコーダー(Digital video recorder:以下、DVR)セットトップボックスに保存されています。テレビにコンテンツを表示するデバイスに広告を保存しておくで、大幅な遅延なく即座に広告を挿入できます。携帯電話に保存されている動画を呼び出す場合とクラウドにバックアップした動画をダウンロードする場合を比べてみればわかります。

──アドレサブルTV広告の保存方法に何の問題があるのですか?

ターゲティング広告を保存できる数に制約があります。携帯電話に限られた数の動画しか保存できないように、セットトップボックスのDVRも限られた数の広告しか保存できません。セットトップボックスのDVRは録画した番組や映画の保存に使われる可能性が高いため、広告を保存できる容量は限られています。アドバンスドTV広告会社ブラックアロー(BlackArrow)の創業者で、現在はコンサルティング会社メディアド.tv(MediaD.tv)のプリンシパルを務めているトム・モーガン氏によれば、衛星テレビプロバイダーのディレクTV(DirecTV)とディッシュ・ネットワーク(Dish Network)は、もっとも大きなアドレサブルTV広告システムを運用しており、通常、4GB分の広告を保存できるそうです。広告数に換算すると、600~800ほどになります。

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最終更新:7/20(土) 12:11
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