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テレビ局とジャニーズ事務所の関係はいかに変遷してきたか

7/20(土) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 独立後に唯一、ジャニーズアイドルと共演させた制作サイドに、事務所からの圧力はなかったわけだ。当時はまだ共演NG説など取り上げられていなかったが、2019年7月18日の『スッキリ』(日本テレビ系)で加藤浩次が話したような“大手事務所から独立すると、数年干される”は業界内で周知の事実とされていたはずで、渡邉氏の気概を感じる。

◆考えられる2つの理由

 一方で、人の言葉を受け止める場合は、背景も知っておかなければならない。渡邉氏は1968年11月の『夜のヒットスタジオ』開始時から同番組に関わっている。当時のジャニーズ事務所は初代グループのジャニーズが1967年に解散し、2代目グループのフォーリーブスがその翌年デビューしたばかり。決して大手事務所とは呼べず、1970年代後半にはスターを生めず、苦境に陥っていた。

 その当時から付き合いのある制作スタッフに対して、事務所が何かを言うことは考えづらい。『夜ヒット』は高視聴率番組であり、出演した翌日にはレコードが大量に売れるという現象があった。1980年デビューの田原俊彦、近藤真彦、それ以降のシブがき隊やTHE GOOD Bye、少年隊などのブレイクに大きく貢献していた。

 逆にいえば、ジャニーズ事務所が超大手事務所となった1990年代後半以降に入社した局員は、渡邉氏のような関係性を築きづらいだろう。

 独立直後1994年、1995年の田原の活動歴を見ると、意外にもテレビ出演しているという印象を受けるかもしれない。だからといって、忖度がなかったとは言い難い。

 事実のみを列記してみよう。1993年まで新曲発売時期に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に必ず出演していたが、1994年以降は一度も登場していない。

 田原は1995年10月から『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の金曜レギュラーを務めており、同時期にSMAPの中居正広は木曜、香取慎吾と草なぎ剛は火曜に出演していた。となれば、レギュラー全員集合の『クリスマス特大号』ではどうなるのか。同年12月25日放送のVTRを見ると、やや不自然とも思える形で入れ替わるように登場した。結局、前述の『夜ヒットSP』以来、田原は24年以上もジャニーズ事務所のタレントと共演していない。

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最終更新:7/20(土) 16:00
NEWS ポストセブン

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