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エッジの効いたステイがウリの「オートグラフ・コレクション」を韓国ソウルで体験してみた

7/20(土) 8:10配信

GQ JAPAN

「政冷経熱」改め「政冷経冷」の気さえ帯びてきた日韓関係ながら、正確には「官冷民熱」といえるほど、互いを行き来する個人レベルの旅行者は増えているとか。今や日本のヤングがソウルに期待するものは、オルタナ視点の可愛い&イケメン・カルチャーと切れ味鋭いアート・シーン。その震源地といわれる弘大(ホンデ)エリアを、同地にてオープン1周年を迎えた「RYSEホテル」から体験してみた。

【写真を見る】韓国らしさが光る空間使い

弘大(ホンデ)地区に建てられたデザイナーズホテル「RYSE」

元は美大が近い学生街で、再開発に回せる土地もそこそこあって、10数年前からアーティストや建築家、芸能関係者といったクリエイティブな人々が集まり出した弘大(ホンデ)地区。ソウル市内の逆サイド、江南(ガンナム)エリアが東京でいう青山か表参道っぽさのある所とすれば、ホンデは昔の下北沢と池袋と原宿をミックスしたような雰囲気がある。道行く人々もティーン真っ只中というより、ヤングでお洒落意識の高い感じで、オーバーサイズとノームコア、そしてパステルカラーが闊歩している。

その一方で、通りを一本でも内に入れば、適度に香ばしい看板も猥雑な空気も残っているし、日本の感覚ではいかにも草食系に見えた男女が横断歩道の渡り際で、「パリか!」とツッコミたくなるような熱烈チューを交わしていたりする。要はそういう、何かしらのハプニングを予感させる街なのだ。

この賑々しいエリアのど真ん中というより、地下鉄2号線の弘益大学駅から歩1.5分ほどの絶妙の距離感に「RYSEホテル」はある。近年、ホンデに乱立するデザイナーズホテルの中でも、もっともクールという評価を勝ち得ている。ただモダンなビルそのもののミニマルな黒い外観と、1階に入ったサンフランシスコ発のコーヒー・バー「タルティーヌ」からして、一見しただけではホテルとは分かりづらい。外からのアクセスのいい地上階は地元の人々も待ち合わせや気軽なランチを楽しめるベーカリー&カフェバー、そして地下1階はアートギャラリー「ARARIO GALLERY」に充てられているのだ。

地上階の裏手には、もうひとつ面白い施設がある。ソウル発のクラフトビールの造り手である「PLAYGROUND BREWERY」の直営パブが入っているのだが、生ビール・タップの並ぶカウンターをふくめ、その内装は白と青のビールケースをスタックして構成されており、「お洒落角打ち」そのものの造りなのだ。

そこからホテルのフロントに近づく途中にも、またユニークな仕掛けがある。1・2・3階にかけて、ソウルのトレンドセッター的セレクトショップとして知られる「WORKSOUT STORE」があるのだ。

とまぁホテルへのアプローチというか「序章」そのものが分厚いが、地上階近くには地元の人々も日々、楽しめる施設を集中的に配して「生き生きした空間」に仕上げている点も、RYSEというホテルのストーリーの一部。かくして辿り着いた3階のチェックイン・ラウンジ周りの空間はぐっと落ち着いたトーンで、ミニマルながら心地よく洗練されていた。「創造性と洗練が垂直統合されるところ」という、難解そうに聞こえるこのコンセプトも、その場に身を置けば速攻で合点がいく。ホテル内のスペースのどこに視線を落としても、コンテンポラリー・アート作品や、コンクリートのようなロー・マテリアルと鮮烈な色彩のグラフィックに囲まれ、ライフとアートの有機的な繋がりを再確認できる、そういう造りなのだ。

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最終更新:7/20(土) 8:10
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