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【昭和の名車 34】三菱ギャランGTO MRはダックテールの精悍なスタイルでそれまでのイメージを変えた

7/20(土) 6:30配信

Webモーターマガジン

三菱 ギャランGTO MR:昭和45年(1970年)12月発売

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。

【写真】リアビューやインパネ、エンジンなどを見る

ウエッジシェイプを基調としたシャープなスタイリングで1969年(昭和44年)12月から登場したコルトギャランシリーズは、「従来の地味な三菱車のイメージを一変させた軽快なセダン」として好評を博したが、そのギャラン人気に拍車をかけたのがほぼ1年後の1970年10月に発表され、11月から発売されたスペシャリティカー、ギャランGTOシリーズだった。

ファストバックにダックテールのこのヒップアップクーペは、1969年10月の東京モーターショーに出品された「ギャランGTX-1」の市販化モデルで、車名もギャランGTOと改めての颯爽としたデビューとなった。

GTOシリーズはセダンの1300(AI)/1500(AII)に対して、4G32型の1600ccエンジンを搭載。シングルキャブの「MI」にSUツインキャブの「MII」、そしてDOHCを載せ、1カ月遅れで登場したトップグレードがこの「MR」である。

MRはテールをわずかに跳ね上げたダックテールのリアスタイルや、ボンネット上のダミーの2個のエアスクープ、サイドのストライプテープなどが目立つ精悍なクーペボディに、4気筒DOHC、1597cc、125psの4G32型サターンエンジンを搭載した。

三菱の乗用車では最初となったこのDOHCは、コルト・フォーミュラIIに載せていた4気筒、16バルブDOHC、1598cc、フュエルインジェクション装備で240psのR39型エンジンを一般市販車用にデチューンしたものと言われたが、その中味はまったく別物だった。

MRのサスペンションはフロントがストラット、リアはリーフリジッドで、マスターバックとPCV装着のブレーキ(フロントはディスク)を採用した。

タイヤは165SR13のラジアル。ギアボックスは5速MTのみで、最高速度は200km/h、0→400m加速の16.3秒というスペックは「フォーミュラカーの伝説が生んだマニア向きのホットマシン」のコピーに恥じない強烈さであった。

8連メーターにオーバーヘッドコンソールを装備するドライバーズシートまわりは、航空機の操縦席に似ているところから「フライトコクピット」と呼ばれて、黒で統一された車室内ともども、スポーツムードは満点である。

定員は一応5人乗りだが、リアシートはゆったりしているとはいえず、実質的には2プラス2となっている。

GTOのMIはシングルキャブで100ps、MIIはSUツインキャブで110psの4G32型SOHCエンジンを搭載したが、こちらもかなりの実力派で最高速もMIで170km/h、MIIでは180km/hをマークしポテンシャルの高さを示した。

そしてこのMI、MIIは1972年2月、排気量を100ccアップした1686ccの4G35型に換装して17Xシリーズに進化。呼称もMIはXIと改められてシングルキャブで105ps、MIIもXIIとなり、こちらはツインキャブで115psとなった。ただしMRは1600DOHC、125psの4G32型のままだった。

排出ガス規制対策のための1600から1700へのスケールアップではあったが、トップグレードのDOHCのMRだけが1600で残されるというアンバランスな構成は、GTOだけでなく、ギャランシリーズの“イメージリーダー”的な存在だった人気モデル、MRのイメージをいささか損なう感じがしたことは否めない。

1973年1月、GTOシリーズは再び排気量アップが図られ、4G52型の2Lエンジンに換装されて、1600DOHCのMRはついにラインアップから消える。GTO MRの販売期間はわずか2年2カ月で、累計販売台数は約850台である。スペシャリティカーゆえの高価格設定が、販売台数が伸び悩んだ一因であったようだ。

三菱 ギャランGTO MR 主要諸元

・全長×全幅×全高:4125×1580×1310mm
・ホイールベース:2420mm
・車両重量:980kg
・エンジン型式/種類:4G32型/直4 DOHC
・排気量:1597cc
・最高出力:125ps/6800rpm
・最大トルク:14.5kgm/5000rpm
・トランスミッション:5速MT
・タイヤサイズ:165SR13
・車両価格:112万5000円

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最終更新:7/20(土) 6:30
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